【感想・ネタバレ】森と算盤~地球と資本主義の未来地図のレビュー

あらすじ

新紙幣の顔、渋沢栄一のひ孫が提案する資本主義の未来とは?
「日本近代資本主義の父」として、2024年には新一万円札の顔となる渋沢栄一。
しかし、今私たちの日常に浸透している資本主義は、栄一が実現しようとした資本主義=合本主義とは、大きく異なるものだった――。
世界・日本各地で環境・地域づくりを行ってきた「里山資本主義」のパイオニアである著者が、曾祖父・栄一が目指した資本主義を検証しながら、これからの時代の自然と経済生活、未来の資本主義のあり方を提示し、名著『論語と算盤』を現代にアップデートする。

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Posted by ブクログ

渋沢栄一のひ孫の著者によるポスト資本主義論。

資本主義が唱えた合本主義というのを本書で読むまで知らなかった。

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2025年02月08日

Posted by ブクログ

渋沢栄一さんのひ孫である渋沢寿一さんの著書。単なる「論語と算盤」のアップデートに留まらず、日本人として知ることが出来て良かったと思える数多くの示唆があるおススメの本です。

最も印象的でしたのは、「学校は知識を教わる場であり、『祭り』は生き方を教わる場である」という部分でした。

 現在においても日本の国土の約70%を占める森と、日本人は古代から共存しながら世代をつないできました。渋沢寿一さん曰く、塩以外の生きていくための必需品は全て森から得られるとのことでした。そのような森は育つのに1,000年近くかかるのに対し、人は長く生きて100年。よって、1人の人間が森をつくることはできません。世代を繋いでいく仕組みがないと自然と共存する社会が出来ません。このため、次の世代を育てる仕組みとして「祭り」の場で生き方をずっと伝えてきたそうです。

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2025年01月11日

Posted by ブクログ

資源生産性、足るを知る、共感
今の日本に足りないものが何なのか、考え方の勉強になった。一方で実現方法の難しさも感じた

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2024年09月29日

Posted by ブクログ

・みんなが見守り合う温かい社会には、煩わしい人間関係もついてくる、煩わしいけど温かい社会が農村の暮らし。
・プライバシーが尊重され、便利な社会だが、人間関係はとても冷たい。現在の社会は無縁社会と称される。
今だけ、お金だけ、自分だけという社会。
幸せをつくるために重要なのは、人と人との関係性ということ。
・Do何をするかではなく、Beどうあるべきかではないか。
・どれほどの収入を得て、何をするのかといった評価軸ではなく、何を大切にしていきたいか、どういう風に自分らしく生きるかを人生の軸に据える考え方。
・シンプルだと、自分のいる地域で、自分の役割を感じられることも。自分が必要とされている。経済的豊かさだけを求める社会に抵抗できうる、唯一の持続可能な生き方ではないか。

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2025年05月01日

Posted by ブクログ



大和書房 渋沢寿一 「 森と算盤 」地球と資本主義の未来地図


地方移住など、暮らし方を変えて、環境と経済を両立することを勧めた本

現代社会を「今だけ、お金だけ、自分だけ」の無縁社会とし、地方の「煩わしいけど、みんなが見守り合う温かい社会」への転換を主張


「仕事」と「稼ぎ」の違いは なるほどと思う。「稼ぎ」は、自分の家族を食わせるためにやることであり、「仕事」は、子孫に村をつないでいくためにやることとのこと。世代をつなぐシステムとしての「祭り」は 重要な「仕事」らしい


里山資本主義(内部循環型経済)
地域の自然を地域内でエネルギーとして活用することで、お金の外部流出を防ぎ、地域内循環を生み出す仕組み〜里山資本主義の核となるのは、地域の人々のつながりづくり























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2024年11月09日

Posted by ブクログ

期待はしていなかったけど、やはり解はなかった。
自分はどう生きたいかを考えてより生きやすい場所へ移住という選択肢をとることはできるけれど、資本主義の在り方自体を変えることはできないのか。
結局は自分の生活周りを変えることからだよ、という意味なのかな。

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2025年08月17日

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