【感想・ネタバレ】地球へのSFのレビュー

あらすじ

進行していく温暖化と、世界各地で相次ぐ戦乱。われわれは地球と共に生きていく資格があるのか?――22人のSF作家が考察する。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

22人それぞれの地球のSFを堪能することが出来て良かった。
特に好きだったのが、「一万年後のお楽しみ」、「竜は災いに棲みつく」、「砂を渡る男」、「バルトアンデルスの音楽」だった。
柴田勝家先生の「一万年後のお楽しみ」はシムフューチャーというゲームを巡って起こった様々な事象を追っていくお話で、最初はゲーム内の男性を発見し観察していただけだったが、男性に言語を教えようと現実の世界に変化を与えゲーム内の物語を展開させていく。それが徐々にエスカレートしていく所が人間の恐ろしさを顕す。
春暮康一先生の「竜は災いに棲みつく」は題名のとおり災いに関わる竜が登場するのだが、その設定自体がとてもおもしろいものであるのに加えて、竜の描写が抜群で引き込まれた。
矢野アロウ先生の「砂を渡る男」は最初は難しいのかなと思いつつ読み進めると、すごいかっこいい設定と短編にもかかわらず驚きの展開と、語彙力が喪失してしまうほど純粋に面白かった。
空木春宵先生の「バルトアンデルスの音楽」、音楽と地球という題材で描かれており、その設定で深く引き込まれたが、文章もバイブスがすごく伝わり、一気に読めてしまった。
様々な種類のSF小説を一気に摂取することができてとてもいい刺激になった。

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2024年08月01日

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