あらすじ
いまの日本人に一番足りないものは何だろうか? 本書では、“モヤモヤを抱えた編集者との往復書簡”によって、内田樹が「勇気」の意味を考察します。ジョブズ、フロイト、孔子、伊丹万作、河竹黙阿弥、大瀧詠一、パルメニデス、富永仲基……思いがけない方向に転がり続けた二人のやりとりは、結論にたどり着くことができるのか。読み終わる頃には、あなたの心はフッと軽くなってるに違いありません。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
抽象的だけど、往復書簡の形をとっているので、そこまで難しくなく読める。
自分がなんとなく思っていたことを言葉にしてくれている部分があったり、目からウロコの解釈があったりして、何度も読み返したくなるし、きっと年月を経て読み返したらまた感じ方が違うのだろうと思う。
今回読んで印象に残ったトピック
・論理の飛躍
・仲裁者の「身銭を切る覚悟」
・「こういうの、ありなんだ」の力
・人類は知性の活性化を追求する
・「自分のヴォイス」で語る
・嘘をつかない方がいい理由
・微妙な違和感というアラート
・他者の他者性に耐える
Posted by ブクログ
勇気論!
勇気に関して、はじめに定義してから話し始めるのではなく、
思いつくことを内田さんに共有するスタイル。
子どもの頃のことでなぜか思い出したこととか、
最近ふと気になったこととか。
私も参加したーい!と思いながら、
回収の仕方がすばらしかったです。
これに関連して、
内田樹さんは、
人類は誕生してからずっと「どうやったら知性の活動はもっとも活性化するか」ということを生存戦略上の最優先課題にしてきた、と思う、とおっしゃられています。
「どうしていいかわからない時にもどうしていいかわかる」「答えを知らない問いについてもだいたいの当たりをつけられる」のパフォーマンスを高めて生き延びる…
さすがすぎる!
…