【感想・ネタバレ】グミがわかればヒットの法則がわかるのレビュー

あらすじ

【内容紹介】
日本経済再生のヒントは、「グミ」にある!?
コンビニの棚を席巻する大ヒットの謎に迫る

飲食料品の世界で起きた、四半世紀ぶりの“大逆転劇”。
2021年、グミがチューインガムの市場規模を上回った。
グミは日本で発売されて40年ほどの歴史しかないが、いまや老若男女問わず愛されるお菓子に成長した。

グミとは何者なのか。グミには5つの顔がある。
①「幸せ感」につながる小腹満たし・気分転換ニーズを満たす
②「コスパやタイパ」につながる代替ニーズを満たす
③「楽しさ」につながるバラエティーの豊かさ
④「期待感」が高まる相次ぐ新商品の登場
⑤「つながっていることを実感」できるコミュニケーションツール

様々な顔を持つグミの魅力に惹きつけられたファンたちが集う「日本グミ協会」という団体が生まれたり、「グミ文化祭」というイベントが開催されたりしていることにも注目だ。

人口減少が進む日本で、グミがヒットしたひみつとは?
元・日経新聞記者で、あらゆる小売業の動向を長年追いかけてきた著者が、マーケティングの観点からわかりやすくひもとく。

【著者紹介】
[著]白鳥 和生(しろとり・かずお)
1967年3月長野県生まれ。明治学院大学国際学部を卒業後、1990年に日本経済新聞社に入社。小売り・卸、外食、食品メーカー、流通政策などを長く取材し、『日経MJ』『日本経済新聞』のデスクを歴任。2024年2月まで編集総合編集センター調査グループ調査担当部長を務めた。その一方で、国学院大学経済学部と日本大学大学院総合社会情報研究科の非常勤講師として「マーケティング」「流通ビジネス論特講」の科目を担当。日本大学大学院で企業の社会的責任(CSR)を研究し、2020年に博士(総合社会文化)の学位を取得する。2024年4月に流通科学大学商学部経営学科教授に着任。著書に『ようこそ小売業の世界へ』(共編著、商業界)、『即!ビジネスで使える新聞記者式伝わる文章術』(CCC メディアハウス)、『不況に強いビジネスは北海道の「小売」に学べ』(プレジデント社)などがある。

【目次抜粋】
◆第1章 グミの歴史と人気
◆第2章 消費者の声から読み取る「グミ」とは
◆第3章 メーカー各社の戦略
◆第4章 企業と生活者による「共創」

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Posted by ブクログ

普遍的なヒットの法則云々とかではなく、グミを題材としたマーケティングのケーススタディ本のような感じ。
特に咀嚼するところからグミの健康価値を考えているところ、HARIBOの世界共通のPR戦略あたりは、メーカーで働く身としては中々興味深かったです。
普段あんまり意識していないけど、「言われてみたら確かに!」と思うこともチラホラあり、1人の消費者としても楽しく読むことができました。

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2024年12月27日

Posted by ブクログ

只今グミにハマっている私。
そんな私が、私の本棚の本に「いいね」を付けてくださった方の本棚にこの本を見付けてしまった!
これは読むしかない!
読みました、グミをお供に。
難しいマーケティングの話はさて置き、グミの発祥や日本での広がりなど興味深く読んだ。
グミがガムに取って代わろうとしている状況など、なるほど、と納得。
グミ市場が広がっている理由にも納得。
私もちょっと口寂しいときや、気分転換したいときなどにグミを食べてる。
因みに私が特にお気に入りのグミは、「ピュレグミ」と「ニッポンエール」。
そして孫のお気に入りは「スッパイ大作戦」。
これからもグミをお供にたくさん本を読もうっと。


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2025年05月09日

Posted by ブクログ

最新のグミ市場をもとに、これからのマーケティングの考え方を書いてる本。

グミに対するベネフィットの言語化は、納得する部分が多くとても役立った。
次世代だけではなく、次世代から親へのアプローチを自然に生み出せるようになると、より売上や人気に繋がる可能性が秘められていると感じだ。

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2024年11月21日

Posted by ブクログ

大学生の卒業論文みたい…。
マーケティングやブランディングを学んだ学生が、グミを例に取って自分の持つ知識を詰め込んで作りました!な雰囲気。
タイトルがこれだから仕方ないが、第4章はもはやこじ付け感が強過ぎてほぼ流し。共感やら推しやらSNSやら、まあそういうものとくっつけとけば大抵何とかなるもんなあ。

今年の出版だからか、最近流行ったトレンドグミが紹介されてることや、こじ付けだったとしても多少は成る程と思う部分もあったのだが(ガムと違って併買しがちとか、コロナ禍でオーラルコミュニケーションに対する敏感さが減ったとか、ガムはゴミが出るから環境に気を使う文化にはフィットしにくかったとか)…。
出典もネット記事ばっかで書籍少ないし、その書籍も…うーん。数稼ぎたい学生に見えてしまう。

ただ、これを読んでいる途中にシャリもにグミを衝動買いしたのはまんまと嵌められている気がしてならない。グミはいつでも美味しい。

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2024年11月10日

Posted by ブクログ

グミに特化してマーケティング調査を行った本。グミについてここまで調べ上げたのは著者の調査力に脱帽するものがある。マーケティング考察においてもとても参考になるところも多く、また、グミについての知識も深く掘り下げてくれているので良かった。残念なのは終盤が少しまとめれていない感じがあったので読みづらかった

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2024年10月17日

Posted by ブクログ

 ガムよりグミ。グミは単なるブームで終わるのでなく、2021年にグミが大逆転する。なんとなく知っていた情報だけど、何でグミがそれほどまで伸び上がったのか、理由は知らなかった。

 グミが勝ち上がった理由。それはコスパ、タイパ、コロナ、SDGs、グミが持つ多様性と技術、そしてZ世代。時代の波に乗れた。実にきれいに。

以下グミを形づくる5つの要素
1.幸せ感に繋がる小腹満たし・気分転換
2.コスパやダイパにつながる代替ニーズを満たす
3.楽しさにつながるバラエティーの豊かさ
4.期待感が高まる相次ぐ新商品の登場
5.繋がっていることを実感できるコミュニケーションツール

5つのベネフィットや価値をもつ商品がグミ。

なるほど。ベネフィットを追求すればいいのか。そうすれば単なる顧客がファンになる。ファンが広げ、またファンができる。今の時代は共感が大事。企業と生活者の「共創」が必要。

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2024年08月05日

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