あらすじ
日本最大級の食品メーカーで新卒から約40年間、会社を変えるために挑戦し続けた名経営者による企業の変革の決定版!停滞する大企業で実際に起きていたことをケースに企業変革の具体的手法をすべて掲載。日本企業の空気を知り尽くした著者が悩める日本企業のために書き下ろした珠玉の1冊。
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Posted by ブクログ
久しぶりのビジネス書。
近々仕事で近しい内容のプレゼンをしなくてはいけないので読んでおきたいと思ったのですが、かなり刺さりました。
読み手の想定を経営者や管理職に限らず、仕事をする上で問題意識を抱えている人全般にした書き方にしてくれているのが非常にありがたかったです。
転職して1年半以上経ち、「染まらないけど、馴染む」というラインを探りながら周りの人達とコミュニケーションを取ってきて、それでも不安に思うこともしばしばありましたが、そこを肯定してもらえたような感覚でした。
日曜日に読んだことで、明日からまた頑張ってみるか、と思える一冊でした。
Posted by ブクログ
事業運営や経営に関わったことがなければ、ところどころ出る昭和の香りに騙されるかもしれない。これは昭和のおじさんの自慢本の域でとどまる内容ではない。メチャクチャ企業変革のリアルを、マインドとスキルで示した一冊。
Posted by ブクログ
リーダー像と組織風土改善の話
変革を進めるうえでの心構え、成功体験を書かれている感じです。
大体の企業はこういう感じだよなーって思いました。
忖度と批判の力学で社内しか見てない人が多くいる。だから新しいことを進めるのは難しい。
そのうえで、1人の仲間を見つけろとか筆者の工夫が随所に見られて参考になりました。
全体的には、昭和おじさんが自分は苦労した、でも挫けずにやり遂げた!すごいだろー!って言う風にも見える(笑)
Posted by ブクログ
・熱意はスピードに現れる
・CDOの目的はあくまで、X:変革にあるわけで、D:デジタル技術の導入という狭い責任だけにCDOが逃避してはいけません
・ステークホルダーが本当に見たいのは、経営陣が壁を取り払って初めて見える経営陣や社長の信念と覚悟だったのです
・7分割法:複雑なプロジェクトをシングルタスクの連続として捉える
小さな波を起こす
第一弾の成功を例に突破
味方の数が半分になる
状況が好転
状況を再整理
大詰め
最終調整
・SAVEマーケティング
Solution:顧客の問題を解決する
Access:顧客の意思決定者にアクセスする
Value:顧客の価値を創造する
Education:顧客に有用な情報を提供する
顧客との関係を4Pにおける「量と値段の駆け引き」から「価値を共創」する関係に変える
・ROE≧ROIC≧ROA>WACC
ROA>WACC:資本調達によって得た資産で、資本調達の利子よりも高い利益率を挙げなければならない
ROIC≧ROA:資本調達をした資金がすべて投資には回っていない状態(余剰なキャッシュがある状態)
・価値創造ストーリーは、企業がいかに顧客や社会の役に立っているか、すなわち、なくてはならない存在であるかを説明する側面と、企業がいかにイノベーションを通じて、その企業ならではの勝を挙げ続けることができるかという2つの側面がわかりやすく表現されている必要があります
・組織資産はエンゲージメントサーベイ、人財資産はOEによる付加価値向上などの数字、顧客資産はLTV等の数字で可視化することができます
・無形資産の工場は、ROICの分母である当歌詞本をほとんど増やさずに分子である利益を増やすのでROIC向上には大きく効いてきます。また、物的資産をいかに効率的に活用するかということもROIC向上に直結します
・DXのような構造変革時には、」社長がボトムに降りてくることが重要
・SCALE and IDEASモデル:このモデルはパーパスを設定し、デジタルテクノロジーをてこにしてDXを推進するだけでなく、DX人材サービスをできるだけ外部のリソースで活用できるようにデザインされているからです。
・SCALEは右脳に相当し、創造性や成長、不確実性をコントロールする部位です
S : 高度スタッフはオンデマンドで活用
C : コミュニティとクライドを活用して情報を得て
A : アルゴリズムを開発して、データを利活用する
L : デジタルネイティブ企業を活用し
E : 従業員エンゲージメントを高める
・IDEASは左脳に相当し、秩序、管理、安定性をコントロールします
I : インターフェイスを開発してシステムを使いやすくし
D : ダッシュボード化したデータをオンデマンドでチームと共有化し
E : 開発では実験を重んじ
A : 組織を自律化させ
S : インターネットなどを通じての社会とのコミュニケーション、情報交換を重視
・どんなに小さな組織でも、その組織のトップ、リーダーに必要なことは、「過去を引き受ける」覚悟
・スピードを大事にせよ。速さは熱意の現れである