あらすじ
癇癪持ちで予測不能な動きをする信楽はクラスでも浮いた存在。
なんでもソツなくこなす優等生の清水は図工の時間に盗み見た彼の紙粘土の作品に
心を奪われ遠くから信楽の観察をはじめることに。
ある日、清水は偶然近所の空き地に信楽が入っていく姿を見つける。
彼が帰ったあと、その場所にいくとそこには独創的な形の草人形があった。
その人形をみた清水は衝撃を受け、信楽沼にハマっていく…。
優等生と問題児の不穏で愉快な友情物語開幕!
感情タグBEST3
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様子がおかしいふたりの青春
紙で読んで面白すぎて、会社や出先でも読みたくて電子版を買いました。
小学五年生の二人があることをきっかけに一緒にいるようになり関係を育んでいく青春物語ですが、
作者さんのセンスがズバ抜けているせいで大傑作になってしまったおそろしい漫画です。
主人公は裕福な家庭で育った清水くんで、今どきの子供らしいシニカルな少年です。
そんな彼が友人の創作物にのめり込むあまり、次第に自分自身のアイデンティティすら危うくなってゆく。
笑えばいいのかゾッとすればいいのかわからない一話ラスト……ぜひ味わって欲しいです。
一方母子家庭で暮らす信楽くんは、一見不可解な性格なようでいて、
物語がすすむにつれてどんどんイケメン(見た目も性格も)に見えてくるのが不思議。
清水くんから見た信楽くんの解像度が高まるにつれ、読者もまた信楽くんの魅力に気付かされるのかもしれません。
1巻ではまだうっすらとしか描写されていませんが、彼もまた胸に秘めた思いがあるようで、2巻以降も楽しみです!
何度でも笑えるし、癒されます。大好きです。
タイトル……
それなりに何でもできて人生がつまらない優等生の清水くんが、奇妙な行動を繰り返す問題児の芸術家肌?な信楽くんに惹かれていく話。
「お前、結構落ち着きないんだな」など「お前が言うな!」発言を連発する信楽くんに沼り、ドンドン激重感情強火オタクと化していく清水くん。
2人の出会い場所であるドクダミ畑が2話目でソッコー駐車場にされ、ショーシャンクの空にばりに雨の中で叫ぶ清水くんには笑った。