あらすじ
遅咲きの大型ルーキー
2022年8月2日、創業32年目にして初めて株式上場を果たした「日本ビジネスシステムズ」、通称JBSは虎ノ門ヒルズに本社を構え、売上高1,128億円(2023年9月期)、社員数2500人の大企業。企業向けのクラウドシステムサービス会社で、一般の人は名前を聞いてもピンとこないかもしれないが、「マイクロソフト ジャパン パートナー オブ ザ イヤー」を11年連続受賞するなどIT業界のトップランナーだ。
日本一の社員食堂
社長の牧田は、2014年に本社を虎ノ門ヒルズに移転したタイミングで、ほとんどの役員が反対する中、それを押し切って日本一の社員食堂「Lucy’s CAFE & DINING」(ルーシーズ)を作った。テレビでお馴染みだった中華の鉄人から伝授された「本格麻婆豆腐」をはじめ、米の炊き方からドリンク類のラインナップまで社食のレベルをはるかに超えるこだわりだ。
システムインテグレーターで、多くの社員がエンジニアとして客先に常駐している同社に、居酒屋のような飲める社員食堂は必要だったのだろうか。一見矛盾するようにみえるが、ここには牧田社長のしたたかな成長戦略がある。
多くの企業が、コロナ禍を経て「効率化」「リモート化」を目指す中、従業員を活かし、満足性を高め、コミュニケーションを通じて従業員と会社の成長を促す、それが「牧田流経営」なのである。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
JBSというシステムインテグレーター企業のお話。
最初社長自身が著者かと思った。実際表紙にはそう書いてある。
しかし実際はインタビューや取材をいからしという人がまとめたもの。
その辺わかりにくかった。
しかし内容は明確。
IBMに入社した新潟十日町から慶應出身の牧田さんが、売らない営業で信用を得てNo1になり、
「お客様に最適なものを届けたい。そのためには一企業にいてはだめ!」と独立し、
外資系会社から信用を勝ち取り会社規模を大きくしていく。
紆余曲折会って虎ノ門ヒルズに事務所を2フロア構え、中に吹き抜けの階段を作り、
さらには超豪華な社員食堂を作る。夜は飲み屋。
社長セレクトの美味しいものを提供している。
目は顧客に、そして社員に向いている。
そんな中、さらに信用を得るために上場。
失敗を恐れず、前に進む。
社長のポリシーのもと、クラウド企業としてどんどん成長していく。
・・・まとめてみたらなんだかちんけになったが、
この社長の考えには素晴らしいものを感じる。
第1章 JBSのもっとも熱い日(遅咲きの大型ルーキー登場;これまで通りでいいなら上場の必要はなかった ほか)
第2章 夢のような福利厚生(虎ノ門ヒルズに引っ越し;人が来たくなるオフィス ほか)
第3章 顧客ファーストの会社を(のちの妻の勧めでIBMに入社;売り込まない営業で8年連続トップに ほか)
第4章 信頼をバネに大きな飛躍(家賃3倍のビルに移転;「J‐フォン」プロジェクトに参加 ほか)
第5章 クラウドの過去・現在・未来(クラウドを電気やお金に例えてみる;クラウドはどのように普及した? ほか)
付録