【感想・ネタバレ】川が流れるようにのレビュー

あらすじ

1948年、コロラド州アイオラ。ヴィクトリアは17年間、家と農園の外にほとんど出たことがなかった。母を早くに亡くし、桃農家の父と叔父、弟のために家事をこなすだけで日々は過ぎていく。そんな彼女の人生が突然変わる。謎めいた青年ウィルと出会ったのだ。ウィルは故郷をもたず、各地を放浪しているという。自由な彼といるとき、ヴィクトリアは自分も変わったように感じた。だが、町の人々はよそ者を疎んだ。それでも、ヴィクトリアはウィルを選ぶ。初めて父に嘘をついてまで、逢瀬を重ねる。だが、背後には悲劇が迫っていた――。大切なものを失いながらも、自分の道を進み、再生を遂げる女性の姿を描く感動作。アメリカ、イギリス、ドイツなどで続々とベストセラーリスト入りした米国作家のデビュー長篇小説

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Posted by ブクログ

ネタバレ

青春恋愛物のような出だしで苦手なやつかなあと思いながら第一部を読んでいたが、第二部はクラカワー『荒野へ』を思わせるような濃厚な自然の描写とそこで生きようとする意志とに、掴まれてしまった。

喪失や悲しみや痛みを抱えながら生きていくヴィクトリアと、対のようにもう1つの人生を生きる女性インガ。再生は容易いことではないが、どうしようもない流れに巻き込まれながらも、誰もが何がしかを抱えながら生きているんだよね。と、力強いものを受け取る。

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2024年06月03日

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