【感想・ネタバレ】「頭がいい」に騙されるなのレビュー

あらすじ

日本のGDP値はドイツに抜かれ4位に——。これに限らず、近年の日本の「凋落」はとどまるところを知らない。そして政権与党の裏金問題が噴出した政治も、官僚の意見を垂れ流すだけのメディアも旧態依然で、まったくアップデートされていないのではないか。天才を殺し、国民を地獄に突き落とし、自己保身しか考えていない「秀才エリート」たちの大罪を告発! そして「本当に頭がいい」とはどんな人たちなのか——。池田清彦氏が忖度なしに語り尽くす。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

話が行ったり来たりしていて全体としてまとまってはいないけど、政府や現代のいわゆる「エリート」への批判が面白かった。私もいわゆる「自称進学校」に入った訳だけれども、エリート街道まっしぐら、という安直な考えでただ何も考えずに勉強して(この表現も矛盾している気がするが)、結局社会のためになることはなく日本の凋落の一因になるだけと考えると、腑に落ちない。
最後の方に書いてある、「人生に意味などない」というのは私も同じ考えであったので、あまり言及は無いものの共感した。深沢七郎や中田考さんの本を読むと、なんとなく生まれてきたんだからなんとなく生きてていい、という考えにたどり着いた。でも最近、そう簡単に割りきれないよなーと思う。人間って、「普通に」生きていこうと思ったらある程度ごちゃごちゃしたものと向き合わないといけない。だからこそ、人生に意味などないけれども、その人生の中で、一瞬一瞬をどう生きるかっていうのは考えてみてもいいのかもしれない。どうせ生きていくなら、自分の好きなことをしたい。でも好きな事ばかりしてボーッとしていたら戦争になって最悪の状況下で死ぬ、ということも有り得る。

0
2025年06月29日

「雑学・エンタメ」ランキング