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日本のGDP値はドイツに抜かれ4位に——。これに限らず、近年の日本の「凋落」はとどまるところを知らない。そして政権与党の裏金問題が噴出した政治も、官僚の意見を垂れ流すだけのメディアも旧態依然で、まったくアップデートされていないのではないか。天才を殺し、国民を地獄に突き落とし、自己保身しか考えていない「秀才エリート」たちの大罪を告発! そして「本当に頭がいい」とはどんな人たちなのか——。池田清彦氏が忖度なしに語り尽くす。
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Posted by ブクログ
大学4年生くらいまでは生きるのが上手い人のことを頭が良い人だと思っていた。でも最近は、応用が効く人が頭の良い人であり、先を見据えてる人を頭の良い人だと思っている。 これは今利益を上げている人よりも、未来の利益を考えている人に魅力を感じるようになった体と思った。 生きるのが上手い人の中にも、その根底に...続きを読むどんな考えがあるかで頭の良し悪しは変わるんだと思った。 やっぱり自分はアメリカに行って変人を突き進もうと思う。
「頭がいい」という言葉自体がデフォルメ化された大括りな表現だ。分解すると、計算が早い、記憶力が良い、課題解決力が高い、創造性がある、論理的思考力が高い、表現力がある、機敏である、理解力・読解力・状況把握力が高いなどなど。これらの能力を駆使して自己欲求充足の競争を有利に運ぶならば、頭が良いやつには騙さ...続きを読むれてはいけない。 では、頭が良くて、お人好しはいないのか。感覚的には頭の良し悪しと、人柄の良し悪しはあまり関係がない。頭が良いから利己的、という訳ではない。お金持ちが利己的、権力者が利己的、という方が、相関がある。また、お金持ちと権力者は「頭が良い」と相関がある。ゆえに、頭が良い、という大きな境界内に、利己的と利他的の境界があり、その利己的の内部に権力者がいる感じか。 ー 大半の日本人もマジメで「頭がいい」、すなわち、政治家と同じで目先の利益しか考えないから暴動は起きない。しかし、何かきっかけがあって、誰かが「政治家の裏金に税金がかからないのはおかしい」「もう確定申告の書類を出さない」などと言い出して、それに賛同する人間が100万人、200万人のレベルになれば、権力側も全部は追い切れなくなるだろう。それで多くの人が「税金を払わない」ということになってしまえば、100万単位の人を捕まえてブタ箱に放り込むことなどできないから、国家が法的アノミー(無規範状態)になることは避けられない。 しかし、騙されている自覚があっても、実害が小さかったり、他者も騙されていれば、仕方ないとなってしまいがちなのが、群衆心理の罠である。本書は、こうした操作されがちな社会について時事問題に照らしながら警鐘を鳴らす。池田清彦らしい、遠慮なしの言説が小気味良い。
話が行ったり来たりしていて全体としてまとまってはいないけど、政府や現代のいわゆる「エリート」への批判が面白かった。私もいわゆる「自称進学校」に入った訳だけれども、エリート街道まっしぐら、という安直な考えでただ何も考えずに勉強して(この表現も矛盾している気がするが)、結局社会のためになることはなく日本...続きを読むの凋落の一因になるだけと考えると、腑に落ちない。 最後の方に書いてある、「人生に意味などない」というのは私も同じ考えであったので、あまり言及は無いものの共感した。深沢七郎や中田考さんの本を読むと、なんとなく生まれてきたんだからなんとなく生きてていい、という考えにたどり着いた。でも最近、そう簡単に割りきれないよなーと思う。人間って、「普通に」生きていこうと思ったらある程度ごちゃごちゃしたものと向き合わないといけない。だからこそ、人生に意味などないけれども、その人生の中で、一瞬一瞬をどう生きるかっていうのは考えてみてもいいのかもしれない。どうせ生きていくなら、自分の好きなことをしたい。でも好きな事ばかりしてボーッとしていたら戦争になって最悪の状況下で死ぬ、ということも有り得る。
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