あらすじ
婚約者で公爵のミカエラから「将来愛せるかわからない」と爆弾発言された令嬢のティアラ。クールで感情が薄い彼には、本当に好きな人と結婚してもらいたいと婚約破棄を画策し彼に見合う女性を見繕うも、なぜかいつも失敗。婚約破棄どころか、結婚の時期が早まってしまう。実は、「愛せるかわからない」という暴言は、未来を詠めるという彼がティアラを守るためについた嘘だと判明。「きみを失いたくない」――執拗なまでに甘い視線を送られて、身も心も疼いてしまい……!? こじらせヤンデレ公爵に執愛されるラブファンタジー!
※電子書籍限定書下ろし付き。
感情タグBEST3
ファンタジーだけどよかった
イヤ、ラノベの8割はファンタジーだけども。
安倍晴明を思い出すような能力をもつミカエラと、彼を大好きで恋を教えてあげたいティアリーゼの結婚と色々にまつわるお話。
ティアリーゼの抱えるトラウマがけっこう重かったので、その描写の細やかさに元精神科医療界にいた私はヒヤヒヤしましたが、いろんな描写が丁寧で大変おもしろかったです。
ミカエラのニンゲン成長記みたいな部分もあってとてもよかった。
終盤になって怒涛の伏線回収があったので、おや?と思うとこもありましたが、また文字校正仕事しろと思うとこもありましたが、とにかくよかったです。
続編あったら読みたいなぁ。
うーん
そんなにヤンデレ感はありませんでした。
ヒーローは暫定的な未来をみる未来視の力を持った特別な血筋です。ヒロインは悲惨な過去を持ちながらも前半では忘れており普通の穏やかな貴族のお嬢様という感じです。婚約者同士でありながらヒーローがヒロインに「君を愛せるかわからない」と言い出したことで物語が始まります。
ヤンデレというよりも起こり得る未来に不安を抱えながらもヒロインを一途に思っている感じのヒーローでした。ただヒロインのバックグラウンドが暗いのですがそれを感じさせないヒロインが魅力的でした。