あらすじ
長く愛されている日本初のタウン誌「銀座百点」から生れたエッセイ集。
登場するのは朝吹真理子・いしいしんじ・いとうせいこう・岩松了・内澤旬子・金井美恵子・隈研吾・坂木司・佐藤雅彦・岡田茉莉子・松尾スズキ・湯本香樹美・都築響一・寄藤文平・森絵都・中川李枝子・道尾秀介・高野秀行・西川美和・金子國義・千早茜ら、各界で活躍する46人。
母と映画を見た後に買った木村家のあんぱん、歩行者天国の日に見上げる広い空、給料日は煉瓦亭のカツレツ、今はメニュウから消えた老舗パーラーのフルーツポンチ、伊東屋にしかない憧れの原稿用紙――。
銀座のとっておきの思い出を綴る、おしゃべりを楽しむように読みたい極上エッセイ。
※この電子書籍は2017年7月に扶桑社より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
※電子書籍版には、宗左近氏の「思い出の街は銀座」は収録されておりません。ご了承のほど、お願いいたします。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
日本初のタウン誌「銀座百点」に掲載された、幅広い年代の小説家、演出家、映画監督等、各界47名が銀座にまつわる想い出やエピソードを綴ったエッセイ集。独特の歴史と風景、多様な顔を持つ銀座、そこでの47つのそれぞれの銀座を垣間見ることができる。自分にとっての銀座はどんな街なのか、思わず想いを馳せてしまう1冊。
Posted by ブクログ
1955年(昭和30年)に創刊された日本初のタウン誌・「銀座百点」から生まれた極上エッセイ集。作家、俳優、映画監督、アーティストらが、銀座のとっておきの思い出を綴る、エッセイ集。
Posted by ブクログ
銀座百点のエッセイをまとめたもの。
銀座はやっぱり憧れの街であり、銀座が似合う人になりたい、
と改めて感じた一冊です。
あのお店の話だ、とか、
エッセイに登場したお店を地図で探して、あ!ここか!!とか、
ちょっと楽しい時間でした。
Posted by ブクログ
銀座が特別であったり 逆に身近であったり ある意味2極化が激しい土地かも
著名人の方々を自分はあまり知らないので残念ではあるが これを読んで銀座にくり出す読者もいるのだろうなあ
共通のお店も複数登場する
ミステリと言う勿れに 「知らないものは見えないんだな」という台詞があるが 調べるとよく通る場所にあったりして 新たな散策店を発見
他の人の思い出を読んで 自分もまた思い出したり
□乾ルカ氏のニトリへの衝撃 今はユニクロとか色々とチェーン店がメイン通りにも出来たなぁ。。
上野も店構えが変わってきた。。
□井上夢人氏の佐藤信一氏との「よくやったと思うんだよね」を読むと 店をたたむ側の気持ちも。。
□一番驚いたのは植松伸夫氏のエッセイ ファイナルファンタジーのスクウェアはそんな崖っぷちだったとは知らなかった。。
□坂木司氏の池波正太郎氏のエッセイ「食卓の情景」「散歩のとき何か食べたくなって」気になる。。
今だと閉店しているお店も多そうだが
□高野秀行氏のバーニーズニューヨークのコンシェルジュのカモダさん気になる
□西川美和氏の 昔のフィルムカメラならではの苦労。。
□松尾スズキ氏の野田版研辰の討たれについて
勘三郎氏と面識あったのかいいなぁ
アドリブセリフで勘三郎さんが「こう見えていい奴なんですよ こないだの地震の時彼女さんに大丈夫だったか?って電話してて」とあったので
アンケートに「息子さんご結婚おめでとうございます 野田版見たいです!マジで!」と書いたら2005年再演あったのに行けなかった自分 一生後悔。。
□森絵都氏の女子会について 効率を求めるがあまりの。。 食事も味の内容より 店内や接客重視だったりするし 銀座のトキメキ大切にしたい。。身につまされるエッセイ
『今思えば…べつのなにかにいらだっていたのかもしれない 高校のころは皆が同じように…似たりよったりの毎日を送っていたはずが 年を経るごとに生活環境がおのおの変化し 同じことで泣いたり笑ったりできなくなっていく…立場を違える者同士がわかりあうために越えねばならない溝は年々深まって その亀裂を銀座 東京論争をきっかけに 一気に「こじらせて」しまった』
□ケラリーノサンドロヴィッチ
『銀座は大好きな街だけれど 決して住んでみたいとは思わない と語る妻に同意する 銀座にはいつまでも「憧れの街」であってほしいからだ 憧れの街を「日常」にしてしまってはつまらない』
ギャラリー小柳
メゾンエルメス
鳩居堂(はがき 千代紙)
POLAの茶寮
和光のチョコレート
木村家のあんぱん
竹葉亭(松花堂弁当 鯛茶漬け)
あづま通りの呉服屋
丸萬の魚すき
三笠会館の仔牛のカツレツ
煉瓦亭
ウエストのケーキ
画廊
奥村書店
博品館
教文館
福家書店
伊藤屋
鳩居堂
サンモトヤマ
フィルムセンター
キャンドル
帝国ホテルのシルバーダラーパンケーキ
ガルガンチュアのカニクリームコロッケ
島ぎんの酒の釜めしと鶏スープ
トラヤ帽子店
月光荘
ねのひのばくだん
かつ銀のカツ煮
すず吉のラーメン
イデミ・スギノの生姜マドレーヌ
空也のもなか
銀座ハプスブルクファイルヒェンのテーベッカライ
資生堂
マリアージュフレールのティーサロン
三笠会館の唐揚げ
京橋〜銀座〜東銀座の画廊巡り
金春湯
銀座千疋屋
松屋七階の雑貨やギャラリー
Posted by ブクログ
母と映画を見た後に買った木村家のあんぱん、歩行者天国の日に見上げる広い空、伊東屋にしかない憧れの原稿用紙…。作家・俳優・映画監督・アーティストらが、とっておきの銀座の思い出を綴る。
いろいろな人の話が読めて楽しかった。
Posted by ブクログ
総勢47名もの方々がそれぞれの銀座を語るエッセイ集
作家や画家、監督や俳優など何かを生み出すことを生業としている方が中心
大なり小なり影響を与えている銀座ってやっぱりちょっと特別な街なんだなと改めて思った
老舗洋食店や老舗バーになんて行ける身分ではないけれど、アンパンの木村屋、資生堂パーラー、伊東屋、和光にマリアージュフレール、あそこにあるあると思い浮かぶものばかりで銀座に行きたくなった
祖母も叔母も母も銀座に行くと必ず持って帰っていた、あの横長の銀座百点
銀座百点会が「銀座のかおりを届ける雑誌」をコンセプトに発行した日本初のタウン誌だそう
百点会の由来は「銀座に店舗を持ち、常に信用と奉仕の百点満点を心するもの百店」だなんてカッコいい
縦約13cm×横約18cmの横長の判型は、男性は上着のポケットに女性はハンドバッグに収まるようにと考えられたからなんて知らなかった!