あらすじ
国王の王位継承の宣言とともに第一王子のギルフォード・ベルハイムが壮健な姿で貴族の前に現れる。傲慢な公女として知れ渡っていた元婚約者であるロスマリン・アーレンハイトは彼の姿に人知れず安堵していた。彼女は精神支配で王族を腐敗させる父に、ギルフォードへ精神支配の術をかけるよう幼い頃から命令されていたのだ。だが、ロスマリンはギルフォードにもバレないよう、幼い彼女ができる限りで父の命に背いていた――。王宮の廊下を歩きながら思考するロスマリンの前にギルフォードが姿を見せる。健康な今の彼に復讐されると覚悟していたロスマリンだったが、なぜかギルフォードは優しく甘い声で話しかけてきて……? 彼はロスマリンを逃さないよう、手巾で彼女の鼻と唇を素早く塞いだ――!? 「やっと捕まえたよ、僕のロジー」 目が覚めたロスマリンは王宮の一室に軟禁され、ギルフォードから彼の妃になるよう言われてしまう……。十四年前、彼にかけた精神支配の術がまだ解けていないと思った彼女は本心とは裏腹に冷たい態度を取るのだが――!?
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復讐か。精神支配の名残か。
自分に執着する理由がわからず黙り込むヒロインを優しく諭すヒーローにときめく。
父親への反発、贖罪、恋心。複雑な胸のうちと強い自己犠牲。
一筋縄ではいかないストーリーはどこか幻想的。
過去と現在。夢と現実。
幸せいっぱいの結末に心から安堵。
しばらく飲み込めないかも
読み始めた時にはわかってなかったけど、結構なファンタジーものでした。
ファンタジーだと思って読むとわりとすぐに色々受け入れられるのですが、最初気付いてなかったので若干混乱しました。
怖い親がいるものだわ…とボーゼンとし、ロジーの健気さにほろりときたりギルの執着じみた愛情に慄いたり。
わりと気持ちが忙しいお話ですが、ラストはほっとできます。
そしてエロシーンがびっくりするほど多いし長い。
もはやどうした?と聞きたいレベル。
色々びっくりしましたがおもしろかったです。
よくわからなかった
魔法のような…そうでないような術が出てくる、まあまあのファンタジーでびっくりしました。
主人公の使っているその技は効いているのかそうでないのか、効いたふりなのかなんなのか、よくわからないなと思っているうちに真実が明かされて、結局よくわからなかった…。この辺の技のくだりを読み飛ばしてしまったためか、ヒーローがなぜヒロインのことが好きなのかよくわからず、結局よくわからないまま終わりました。