あらすじ
本書は、日々変化する時代の中で、「自分らしく生きていくために問いをどのように役立てることができるのか」を解説します。
著者は、グロービス提供の動画学習サービス『GLOBIS 学び放題』の事業リーダーを務め、自らもグロービス経営大学院や企業研修で教鞭を執る鳥潟幸志氏。
AI時代に求められる能力として以下の3つが大切であると鳥潟氏は考えています。
1 問いの設定力
2 決める力
3 リーダーシップ
さらに、上記3つの能力の質に大きな影響を与えるものとして、
4 自分らしさ(≒ 自身の人生観、哲学、志など)
が、より重要だと指摘します。
良い問いを生み出すのも、物事を決めるのも、周囲を巻き込むのも、本人の内面にある価値観が大きく影響していくと思われます。
もちろん、先例や他人の考えを参考にする時があっても良いでしょう。
しかし、常に外部の情報に頼っていては自分で物事を考え、決めて、周囲に影響を与えることは難しくなっていくのではないでしょうか。
そして、この「自分らしさ」を深掘りし結論を導くためには、自身の内面に向けた「問いの設定力」が必要になります。
本書では、「問いの設定力」とは何か、そしてその鍛え方を詳しく解説しています。
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Posted by ブクログ
AIというキーワードに惹かれたわけではないのだけど、問いの設定力って常々大事だなと思っている中で手に取った本。
問いというテーマに基づき広範に捉え方、活用の仕方を紐解いている本。グロービスらしい
メモ
・生成Aiに関する著者の気づき。
問いの質によって回答に大きな違いがある
出てきた選択肢について判断するのは人である
生成Aiの答えに従いたいか?魅力あるリーダーについていきたいのでは?
・aiがこたえやすい問いと答えにくい問い
選択肢か意志か
過去か現在か
理想の設定
論理が情理か
・問いの効用
思考を促す
行動を促す
次の問いを促す
自らの隠れた声に気づかせてくれる
・問いの質が人生の質を決める
本当に大切な問いに向き合うことで人生だけではなく社会を動かすことも可能になる
・相手は自分に何を期待しているのか
・イシューの設定法
イシューは問いの形にする
可能な限り具体的にする
相手の興味・問題意識を探る
イシューの設定範囲を考える
・主観での回答→意図の確認→イシューに沿った回答
⭐︎まずは自分が直接的にコントロール可能な領域に意識を向け、責務を果たした上で働きかけを増やしていくこと
・論点の枠組みは相手の興味に合わせる
⭐︎what問題の明確化 問題における理想、現状、ギャップを明らかにする
⭐︎where問題箇所の特定 どこに問題があるのか
・why 原因の究明 時間的順序が正しく相関関係が存在し、第三因子が存在しないことを確かめる
実際に考えるには、考えられる要因を具体的に洗い出す。原因をさらに問い続ける
・how 解決策の立案 オプションを広げる。判断軸を決めて選択する
・目的に立ち戻る、目的に関する意見を議論し、他のオプション可能性を考えてみる
・問いを進化させる
広げる、深める、反論、抽象化
他の要因を考える
反論深掘り
階層種別 同じレイヤーで他のオプションを考える
共通真因 複数の反論の共通要因
・生成aiは間違ってはいないが決め手にかける答えになることが少なくない
・自分らしさ
過去現在未来の3の視点で自分を再発見
・社会課題に触れる機会をつくる
触れた自分の心の感情をラベル化する