あらすじ
コロナ禍中の日々を映す4つのストーリー。
芥川賞作家・上田岳弘、初めての短篇集。川端康成文学賞受賞作「旅のない」収録!
【収録作品】
「悪口」
恋人と過ごすホテルでのゴールデンウィーク。「じゃあ、悪口の練習しよっか?」。僕は初めて彼女と会った時のことを思い出す。
「つくつく法師」
朝の散歩は4歳の息子との日課だ。午後、僕は古いPCで、昔書いた小説を読み返す。
「ボーイズ」
10歳と6歳のボーイズは、亀甲柄と市松模様のマスクでやって来た。弟の息子たちを預かることになった夫婦の夏。
「旅のない」
「作家さんなんですよね?」。出張先での車中、会話が途切れると取引先の村上さんが聞いてきた……。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
コロナ禍を描いた短編小説が4つ収録されてる。
主人公が2,30代男性で、IT系の話しとかもあって身近に感じた
内省的な文章に魅力を感じる
著者の文章読んだことなかったが、他のも読んでみたい
Posted by ブクログ
すごく好きな雰囲気の短編集。
とくに「つくつく法師」と「ボーイズ」が好き。
物語をつくるとは、生まれるとは、死ぬとは。
ミニマムな物語の中に、
そういう要素がぽっと入れられてて、
でも、邪魔になってない。
Posted by ブクログ
表題作の「旅のない」はよかったと思う。
娘のためにたまごっちを懸命にお世話していた、子煩悩な村上、という人物像が物語が進むにつれて陽炎のように揺らぎ、輪郭があやふやになって空気に溶けていくような、そんな気味の悪さがよい。