【感想・ネタバレ】P+D BOOKS 鉄塔家族(上)のレビュー

あらすじ

里山の日常を繊細に描いた私小説。

――もし、名前を知らなかったら、それらは単なる草花であり、木であるだけで、風景の中に埋もれてしまっていることだろう。目の前にあったとしても、特別気に留めないでいることだろう。だが、一度注意して名前を覚え知ったものは、風景から浮かび上がって、こちらに飛び込んでくる。――
東北のとある里山に暮らす、小説家と草木染作家の夫婦。すぐそばで新しい鉄塔の建設が進むなか、夫婦を取り巻く人たちの日常が、季節の植物や鳥のさえずりとともに、丁寧に綴られていく。
第31回大佛次郎賞に輝いた、佐伯一麦の等身大の物語。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

主人公斎木は後妻奈穂とともに東北の某所に住んでおり、主人公は小説家を、妻は草木染めを生業とする。本作では、二人が住む地域に新たな鉄塔が建てられることとなり、日が経つにつれて完成に近づいていく。それでも周囲の植物や鳥たちは相変わらず佇んでおり、変わらない日常も事細かに描写されている。また、個性あふれる住民が作中で数々登場しており、各登場人物の回想も本作における特徴的な描写である。そして斎木は後半で、前妻と彼女との間で生まれた子どもたちを思い出し、これが、のちの展開につながる。

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2026年10月25日

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