あらすじ
もしもあなたが当せんしたことをどうしても秘密にしておきたいのなら、だれにも話すべきではありません。(『【その日】から読む本』第二部・第5章) 小都市の書店員、古川ミチルは、ほんの出来心から不倫相手を追って上京。所持金が底を突くころ、出発前に“ついでのお使い”で買った宝くじが高額当選する。逃避行は一転、立て続けに起こる災厄に翻弄され続け……。秘密と嘘に追い詰められた末、ミチルを待ち受けていた運命は!?
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Posted by ブクログ
面白かった。
不倫、宝くじ二億円当選、殺人、誰がミチルのことを話しているのかわからず読み進める。
若いのに覇気がなく考えなしの行動をするミチルが後に妊娠し、結婚する相手の語り。身近な妻というよりまた聞きのような話し方をするためおかしな距離感を感じ、何か起こっている不穏なムードをかもしだしている。
最後の1行、自分の元妻殺人を告白して、更に現在の妻、ミチルと竹井の殺人事件を告発するとは!
読んだことのないパターンだと思う。
ひらがなでわざわざ書いてある部分はどのような意図なのかわからずモヤモヤ。
他の作品も読みたい。
Posted by ブクログ
最初は主人公のあり得ない行動に唖然としつつも、宝くじ当選から物語が一気に加速度を増し引き込まれて行った。
とにかく常に不安を煽るような話が展開され息づく暇を与えてくれない。感情移入すればするほどハラハラさせられた。
いや〜宝くじなんか当たるもんじゃないですね。恐ろしい恐ろしい。
Posted by ブクログ
読み応えのある一冊
淡々と語られていく形式で、どういう話か見えにくいが引き込まれる
宝くじは人を幸せにするのか、優しさの裏には何があるのか、夫婦に子供が出来ないことはどれほどの苦しみなのか、等考えさせられた
普通を生きるのも難しい
最後に母親が子供の為に祈るシーンに戻ってくるのがよい