【感想・ネタバレ】身の上話 新装版のレビュー

あらすじ

もしもあなたが当せんしたことをどうしても秘密にしておきたいのなら、だれにも話すべきではありません。(『【その日】から読む本』第二部・第5章) 小都市の書店員、古川ミチルは、ほんの出来心から不倫相手を追って上京。所持金が底を突くころ、出発前に“ついでのお使い”で買った宝くじが高額当選する。逃避行は一転、立て続けに起こる災厄に翻弄され続け……。秘密と嘘に追い詰められた末、ミチルを待ち受けていた運命は!?

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Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かった。
不倫、宝くじ二億円当選、殺人、誰がミチルのことを話しているのかわからず読み進める。
若いのに覇気がなく考えなしの行動をするミチルが後に妊娠し、結婚する相手の語り。身近な妻というよりまた聞きのような話し方をするためおかしな距離感を感じ、何か起こっている不穏なムードをかもしだしている。
後の1行、自分の元妻殺人を告白して、更に現在の妻、ミチルと竹井の殺人事件を告発するとは!
読んだことのないパターンだと思う。
ひらがなでわざわざ書いてある部分はどのような意図なのかわからずモヤモヤ。
他の作品も読みたい。

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2025年05月10日

Posted by ブクログ

佐藤正午作品は本当にどれも面白いと改めて思わされました。読みやすさ、分かりやすさ、面白さ、飽きさせなさの4つを高いレベルで両立させていて、ただただ感心します。事前情報なしでいきなり読んでほしいです。あと、新装版出版の昨今の流れが続くことを願っています。

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2024年07月17日

Posted by ブクログ

不倫の果ての衝動的な逃避行の最中に宝くじ一等に当選してしまった女性。その大波乱の人生について、本人ではなく、彼女が後に知り合った夫の身の上話として語られているのがとても面白かったです。
夫の丁寧で淡々とした語り口は、江戸川乱歩の「赤い部屋」を彷彿とさせる不気味さも相まって、じわじわと追い詰められているような気分になり、次々出てくる予想出来ない展開に最後まで一気に読み切ってしまいました。

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2024年05月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最初は主人公のあり得ない行動に唖然としつつも、宝くじ当選から物語が一気に加速度を増し引き込まれて行った。
とにかく常に不安を煽るような話が展開され息づく暇を与えてくれない。感情移入すればするほどハラハラさせられた。
いや〜宝くじなんか当たるもんじゃないですね。恐ろしい恐ろしい。

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2024年07月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み応えのある一冊

淡々と語られていく形式で、どういう話か見えにくいが引き込まれる
宝くじは人を幸せにするのか、優しさの裏には何があるのか、夫婦に子供が出来ないことはどれほどの苦しみなのか、等考えさせられた
普通を生きるのも難しい

最後に母親が子供の為に祈るシーンに戻ってくるのがよい

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2024年03月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

他人の過去を語る様な文体に、終盤まで話に出てこない語り手。夫と言えど、そこまで詳細に記憶するほど聞いた話なのか?と気になりながら読み進める。

武井を殺して埋めてしまうか、自分が自殺するか、
ミチルが誰からも逃げずに済むためのラストの選択。
なるほど、そうなるか、難しいところ。

改行少なめ文章びっちり系でページ数も多いので、万人に薦められないが、ちょこちょこ出てくる高額当選者が最初に読む本に興味を持った。

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2024年12月07日

Posted by ブクログ

高額の宝くじが当たったらやっぱり普通に暮らすのは難しい?ちょっとありえない事件も起こる波瀾万丈な物語

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2024年10月23日

Posted by ブクログ

久しぶりに読んだなぁ〜と感じることが出来た本でした 
主人公には一切共感出来なかったけど
だからこそ最後まで止まることなく読み続けることができました

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2024年07月18日

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