あらすじ
侯爵家に婿入りしたものの、妻に蔑ろにされ、白い結婚のまま過ごしてきたディロス。そんなある日、血の繋がらない息子・アグノスが処刑される夢を見たことをきっかけに、ここが前世で読んでいた小説の世界であることに気づく。しかも、このままだとアグノスは夢で見たとおりクーデターの首謀者として処刑されてしまう。――それを回避するためには、小説と違う道を辿るしかない! そう決意したディロスは、婿入り先の侯爵家の悪事を王様に告発することに。ところが、ディロスの身を守るために、と言われ側妃にされたあげく、アグノスと二人の王子の面倒を見ているうちに王様に寵愛されちゃって……!? ほのぼの家族愛と、とびっきりの溺愛、そして陰謀が錯綜するファンタジーBL、開幕! ※電子版は単行本をもとに編集しています。
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見事な構成
前世で日本人だった主人公が、好きだった物語の世界の悪役側のモブに転生。よくある転生ものといった印象でした。ちょっと目新しかったのは、主人公が運命を変えようとあがく理由が自分ではなく血の繋がらない子供であるところ。
主人公のディロスは表向き『お父さん』ではありますが、のっけから母性全開です。
諸事情から王に保護され『側妃』の立場で離宮に入りますが、そこでも正妃である母を亡くして寂しい思いをしている2人の王子たちに寄り添います。
離宮での生活は穏やかで時に甘く、いっそ退屈なほど。離宮の外では色々あるはずですが、ディロスと子供たちにそれが伝えられることはありません。王に守られ、事の顛末も全てカタがついてから伝えられる程度で、穏やかにこのままエンディングを迎えるのかな...と思っていたのです。
終盤になるまで逃げたリスティヒの存在を忘れていました。
やられた感が半端なかったです。
告発の切欠でしかないと思っていた転生者設定が最後の最後に活きてくるのもお見事です。
なかなかの読み応えでした。
ウェブ版からのファンです!
書籍化されると聞いてから楽しみにしていました。
よくある転生ものなのですが受け様にもにも攻め様にも子供います。
その子供達とのやり取りなども楽しめます。
子供達かわいいですよ
続くのかなー?どうなんだろ?