【感想・ネタバレ】観光地ぶらりのレビュー

あらすじ

行列に並んで観る絶景も悪くないが、そこで生活する人々の呼吸を聞き、その土地と対話する姿勢に感動を覚えた。——又吉直樹

話題作『ドライブイン探訪』の著者が、各地の「観光地」を巡り、日本の近代の歩んできた足跡をたどる傑作ノンフィクション・エッセイ。旅とは、生活とは、歴史とは、世界とは、生きることとは。

絶景のなかに、何を見るか。
わたしたちの目は、絶景を見慣れている。どんなに美しい景色でも、1時間、2時間と見惚れることは稀で、しばらく眺めたあと、写真を撮って立ち去る場合がほとんどだ。わたしたちは、ちゃんと景色を見つめられているだろうか? 絶景を前に立ち止まり、目を凝らすことで、見えてくる姿がある。じっと耳を澄ますことで、聴こえてくる声がある。そんな偶然の出会いに、「ささやかな未知」が詰まっている。ここではないどこかに、わたしとは違う人生を生きている誰かがいる。そんな誰かを想像することは、世界に触れようとすることであり、それこそが「観光」なのではないかと、僕は思う。(「あとがき」より)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

これはなかなかのルポルタージュ。
羅臼、道後温泉、竹富島など各地で現地の人に聞いた話。
観光の話ではなく、現地の歴史とか風土まで深く触れる話が非常に興味深い。
中でも、五島列島編はすごい。五島列島での隠れキリシタンの本は何冊も読み、現地にも訪れ、過去の迫害の歴史はそれなりに知っているつもりではあった
しかし、現在の信徒や地元の方の話は触れる機会がなかった。現地で感動した旧五輪教会や洞窟などの現状について切り込んだ話には新たな出会いを感じた。

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2025年12月21日

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