【感想・ネタバレ】歴史のなかの天皇のレビュー

あらすじ

「天皇」という語がはじめて使われたのはいつか? かつての女性天皇はどのような背景のもとに登場したのか? 1度も「王朝交代」を経ずにきたこの列島の王権のありかたは、世界的にもまれな歴史をもつ。東アジアをはじめ諸外国との関係も視野にいれつつ、卑弥呼の時代から昭和まで、「天皇」の系譜を1冊でたどる。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

倭の五王に始まり、天皇号を初めて名乗ったとされる天武・持統、唐風をめざした奈良時代の天皇たち、摂関家に操られた藤原時代の幼帝たち、天皇家簒奪を狙った足利義満、信長・秀吉・家康に相対した正親町・後水尾たち、天皇号を再興させたという江戸後期の光格・・・。そして激動期を過ごした明治・昭和天皇。過去の天皇家の歴史を大急ぎで振り返る力作だと思います。それにしても万世一系の天皇家とはいえ、時代によって何と異なる存在だったのかを痛感します。女性・女系天皇の是非を論じている時代に「天皇とは何だったのか」を改めて考えさせてくれる良い本だと思います。

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2013年08月19日

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