【感想・ネタバレ】最高裁の違憲判決~「伝家の宝刀」をなぜ抜かないのか~のレビュー

あらすじ

最高裁が法令違憲の判決を下したのは、発足後64年間でわずか8件。果たして最高裁は、「伝家の宝刀」である違憲審査権を適切に行使してきたのか? 本書は、憲法に対する最高裁の「姿勢」を浮き彫りにするとともに、歴代の最高裁長官の事績を追うことによって、違憲判決の歴史を舞台にあげる。この1冊で、違憲・合憲を判断する枠組みがわかること、請け合いである。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

日本の司法では、法令違憲を判決した数は64年間でわずか8件という司法消極主義国の背景と理由を解説した本。
消極的と呼ばれる理由は主に2つ。1つは、日本の司法は米国の判例を参考してきた歴史があり、「付随的違憲審査制のスタンスをとっているため、抽象的事案には介入しない。もう1つは、法令の設立過程に十分に監視する機能があるため、違憲の疑いがあるケースが少ないためである。
しかし近年では、司法が違憲審査まで踏み込む事例が増えており、改善が見られる。

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2014年01月25日

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