【感想・ネタバレ】科捜研・久龍小春の鑑定ファイル 小さな数学者と秘密の鍵のレビュー

あらすじ

元科捜研研究員の著者が描く、最前線の警察科学捜査ミステリー! 特殊捜査班の熊谷は、ほぼ全焼した養護施設に向かい、科捜研の小春と共に、出火原因の調査を行う。すると煙草の不始末による失火で、その煙草を始末したのは、行方不明の少年・望だと判明。彼が書いた遺書も見つかった。しかし、望が生きていると踏んだ小春は熊谷と共に捜査を続行し……。第22回『このミス』大賞・隠し玉作品。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

アニメやドラマになった医療系の主人公に性格がそっくりでそれが気になって入り込めなかったが読み進めるうちに熱中していく。が暗号の解説には閉口し読み飛ばしてしまう。
引きこもりの妹やいじめられて養護施設を脱走する頭のいい少年やインサイダー取引の容疑にかけられた人など最初はどう関連するのかわからなかった人らが結びついた時の霧の晴れた瞬間が最高だった。続編に期待とあったがこの話についてはこれを超える話はあり得るのかなぁ?と疑問に思う。

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2025年06月15日

Posted by ブクログ

対人とのコミュニケーションに苦しんでる人たちに向けたメッセージがたくさんあり、涙腺が緩むタイミングがあった。
大なり小なり人間関係に苦しんでいたり、社会の理不尽に辟易することもあるので感情移入しやすかった。
登場人物を分割して表現していて、映画を観ているようであっというまに読み切れた。

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2025年02月23日

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ミステリだ、推理小説だ、警察小説だ、云々の前に本作はそういったものの要素を被ったプロの仕事を描いた小説である。
犯人、主人公と様々な人物の入り交じった視点は少々複雑すぎるきらいがあるものの、読み始めたら本作は止まらない。サスペンスの緩急が、明かされる謎が読む手を止めさせない。
何と言っても文章に熱量や勢いがある。論理的な謎解きと感情に訴える人間ドラマは歯を食いしばって結果を出す事に命をかける職業人たちのそれ。彼らが見せつける矜恃には痺れた。驚きを求めてミステリを読んでいたはずなのに不思議と明日また頑張ろう、そんな気持ちになれる。実に面白い。

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2024年12月01日

Posted by ブクログ

小柄な科捜研「物理係」の小春と大柄な特殊捜査班の熊谷が真相を追う物語。
科学捜査を絡めた幾重もの物語に手が止まらない。科捜研や数学といった専門的な事も出てくるが読みやすい。
小春勢力の虜になりました。
続きが読めるなら2人の物語をもっと読みたい。

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2024年08月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

身に覚えのないインサイダー取引を疑われた男性サイド、養護施設の火事からある少年を追う警察サイド(一応この警察側の熊さんこと熊谷が主役)、そして追われる少年サイドと複数の視点が入り乱れるので、特に前半は混乱した。
特にインサイダー取引の件と火事の件が全く繋がりがなさそうなので、より混乱を誘うという。
中盤「公彦おじさん」なる人物の立ち位置が分かってくると、途端に物語の解像度が上がったのを感じた。
そういうことだったか!
しかもこの「公彦おじさん」の謎は二段構えなので、最後の最後でしてやられました。
それは予想していなかった!
一応作中に伏線はあったんですけど。

毒舌な科捜研所属の女性(小春女史)と、ある理由から爪弾きに遭っている特殊捜査班の男性(熊さん)が、段々とバディになって事件を解決する物語。
人物も事件も複雑に絡み合うし、某ドラマに比べて随分と泥臭い捜査に、組織との衝突、厳しい現実などなど、生々しい話だったように思う。
キャラ設定はラノベ寄りなので、小難しさなく読めるのが魅力か。
それでいて、各キャラ基本的に何かしら重い設定持ちなので油断なりませんが。
熊さんの家族問題、今後いい方向に進んでくれるといいが。

あと、インサイダー取引疑われた彼、結果的に完全にとばっちりだったので気の毒すぎた。
杜撰な捜査した某部署は謝れやと切に思った。

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2024年05月21日

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星3.5ですが、オマケ

主人公のキャラは良い
望くんの使い方(?)も良い

謎が盛りだくさん過ぎかな。
もう少し絞った方がわかりやすかったと思います。

書きたいことを詰め込んだけど、
消化しきれていない感じです。

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2024年04月16日

Posted by ブクログ

養護施設が煙草の不始末により全焼。
その煙草の片づけを命じられていたのは
行方不明になった少年。

少年は一体どこに消えたのか、も謎ですが
合間に出てくる会社員の事件も謎。
過去なのか今なのか…と思っていたら
ここに繋がるのか、と。

少しずつ、しかし一気に分かっていく目的。
そのために、と貫き通そう、というのはいいですが
失敗したときの事は考えてなかったのか、と。
行方不明になった少年も、それ以外は子供回路で
だからこそ、な事件解決だったかも?

しかしなぜ少年は、頭脳を上級生に使わなかったのか。
そこまで捻くれてなかった、という事でしょうか。
一番何が起こってどうしたのかさっぱり、なのは
冤罪かけたれた人、かと。

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2025年11月03日

Posted by ブクログ

始まりからどう繋がっていくのか全く想像できなかったがきちんと繋がった。登場人物それぞれに家族の問題等背景があり(必要だったのかは賛否分かれそう)その中で前を向いていく姿勢に共感する人はいそう。科捜研の事を知らない人にも分かりやすい説明にはなっている。主人公のキャラに既視感を覚えてしまうのは仕方がないか。

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2025年06月29日

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養護施設で火災が発生。
1人の少年が行方不明となり、捜索が続いていた。
操作に携わった特殊捜査班の熊谷は、火災現場で科捜研の久龍小春と一緒に調査にあたったが、小春の見た目は高校生、発言や性格はオヤジのような態度に驚く。
しかし、部署で期待されず、電話番ばかりさせられている熊谷には頼もしい存在となる。
一方、ある会社員にインサイダー取引の容疑がかかる。
火災と少年の行方不明との関係が気にかかる。
それにしても小春のキャラがとてもいい感じ。

2024.12.21

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2024年12月21日

Posted by ブクログ

これは「デビュー作あるある」ですが、
デビュー作に息んじゃって、色んなネタをあれもこれも…と詰め込み過ぎです。
ビュッフェに行って、食べたい料理やスイーツをお皿に山盛りに盛ったけど、食べ切れなくて残す…みたいな、半端さが残ってしまいます。
続編が出来そうな感じですが、次回以降はその辺りに留意していただきたいです

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2024年06月25日

Posted by ブクログ

元科捜研勤めの著者のため、仕事に向き合う臨場感があります。
某テレビシリーズの科捜研しかイメージなかったので本当にすごい専門分野だなぁと思います。

児童施設で火事があり少年が行方不明になったところから話が始まります。所々、製薬会社勤務で情報漏洩を疑われている社員の視点が入りますが、基本は特殊捜査班の熊谷が主人公。
科捜研の九龍小春に協力を仰いだり、振り回されたりしながら話が進んでいきます。
熊谷も小春も事情を抱えていますが、そちらはすべて解決といったところではないのでシリーズ化したら嬉しいです。

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2024年06月19日

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