あらすじ
『ドラゴン桜』『クロカン』『アルキメデスの大戦』などのヒット作で知られるベストセラー漫画家・三田紀房さんは、30歳になるまで漫画家になることなど夢想もしていなかった。
それどころか、子どもの頃は「とりたてて人並み優れたところもなく、何かに憧れるということもなかった。だから、人から『将来の夢は?』と聞かれることがとても嫌だった」という。
そんな子供時代から始まった人生は、時折とんでもない不運に見舞われるのだが、のちのち振り返ってみれば、その不運そのものが幸運へのきっかけになっており、まるで「人間万事塞翁が馬」の故事を地で行くような半生を送ってきたのだ。
夢のない少年時代、図らずも巨大な借金を背負うことになった20代、漫画を描いても描いても売れなかった30代。そんな彼が億の金を稼ぐようになった。その大逆転の根底には、三田さん独特のユニークな考え方があった。
この三田さんの思考方法は、今現在、窮地に陥っている中高年、将来に夢を抱けない若者たちにとって、大いなる参考になるはずだ。
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Posted by ブクログ
変に大上段に構えることもなく、淡々と三田先生の生涯が綴られているのが心地良いです。
肩肘張らず読めて、読後感は穏やか。漫画作品の桜木や財前のような方を想像していましたがいい意味で違いました。
ただ、ここぞと言うときに踏ん張る力、そうではないときに抜くときもあり、メリハリをつけていることが大事かと感じました。
そのためには価値観を複数持つことや、自分の事を客観的に見つめる冷静さも重要だと感じました。読んで良かった作品です。
Posted by ブクログ
三田さん好きとして、目に入ったら購入していた。w
(インベスターZやマネーの拳が特に好き)
自叙伝タイプなので、
実際の生い立ちや、漫画がデビューのことがアリアリと書かれていておもしろい。
しかも、三田さんの漫画家デビューは普通とは異なる。
30歳デビューで、下積みなしで、服屋から、いきなりデビューというのだから驚きだ。
そして、常に変化に柔軟に対応し、時には学び、チューニングして高みに上っていった様子が描かれている。
岩田さんや佐渡島さんというような名編集などの人との縁に恵まれたのも三田さんならではと思う。
めっちゃ面白くて、元気になる名作でした!!!
Posted by ブクログ
三田紀房氏の自伝的物語 本人名義だが多分途中で出てくるドラゴン桜の編集者さんの企画物であろう
クロカンの途中で突然舞台の高校が変わるのに違和感を感じていたが なるほどテコ入れだったのね
三田紀房氏はハズレもあるが大体面白いのには本人以外に優秀なスタッフが居ることがわかって大変興味深く読めた
そういうとこまでぶっちゃけてあって面白かった
漫画家の自伝物としては最高に面白い
Posted by ブクログ
生きること、生き抜くこと。もどきでも擬態でもいいから、その世界で、ご縁を大事にして、自分なりに工夫や気づきを得て、ある一定水準をクリアすれば、もどきでも生息できるんだという。生き方のヒントや気持ちのもちようを示してくれた本。ドラゴン桜、読んだしドラマも見た。その作者だからこそ説得力がある。自分の人生に落とし込んでいきたい。面白かった。