あらすじ
推薦の声、続々!
ノーベル物理学賞受賞・小林誠 氏
「物理学者の飽くなき探究が解き明かす宇宙のなりたち」
東京大学Kavli IPMU初代機構長・村山斉氏
「鏡にうつらないドラキュラ、爪先で立つバレリーナ、足りない金(きん)と不安定な宇宙。私たちの起源を探る旅のスリリングな解説!」
138億年前、点にも満たない極小のエネルギーの塊からこの宇宙は誕生した。
そこから物質、地球、生命が生まれ、私たちが今ここに存在するまでには、数々の偶然が重なった。
誰も見たことがない「この世界の起源」を、人類はどのように解明してきたのか?
そして、反物質、ダークマター、マルチバース……残された謎は、どこまで明らかになったのか?
宇宙の謎に挑む研究者たちが総力を挙げて、基礎から最先端までを丁寧に解説する。
基礎から最先端の宇宙論まで、これ一冊でよくわかる!
・世界はたった3種類の粒でできている
・何もない真空で起こっていること
・インフレーションを証明する実験とは?
・「強い力」が強いわけ
・素粒子の標準理論の「標準」とは?
・ダークマターは存在する
・身の回りには反物質が存在しないことの不思議
・「偽の真空」と「真の真空」
・宇宙の進化の起源
・マルチバースと人間原理 ……ほか
■目次
第1章 宇宙は何でできているのか
第2章 素粒子の標準理論のはじまり
第3章 元素の起源
第4章 質量の起源
第5章 力の起源
第6章 非対称性宇宙の起源 ――物質・反物質
第7章 宇宙膨張の起源 ――ビッグバンとインフレーション
第8章 宇宙の大規模構造の起源 ――ダークマター・ダークエネルギー
第9章 宇宙の進化の起源
第10章 宇宙は安定か?
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
つくばの高エネ研の研究者の方たちが執筆した宇宙論。関心があってたまに読むのですが、相変わらず素粒子物理学は難しくて色んな本で何度読んでも頭に入ってこないのですが、この本は章ごとに執筆者が別々で、同じ話題が別の角度から何度も言及されるのでそこは重点的に理解に向かうことができた気がして良かったかな。特にヒッグス場とヒッグス粒子のあたり。研究がどんどん進んでいるんだなと感じる話が色々あったが、ダークマターの計測の話なんかは今後がとても気になる。これからもわからないなりにも関心を持ち続けてたまに読んでいきたいテーマ。それにしても学生生活を過ごした馴染み深い「つくばの特産物は反物質」は笑った。なるほどそうだったか。
Posted by ブクログ
「全ての根源」を明らかにしていくサイエンスの旅
138億年前、点にも満たない極小のエネルギーの塊から
この宇宙は誕生した。
そこから物質、地球、生命が生まれ、
私たちが今ここに存在するまでには、数々の偶然が重なった。
誰も見たことがない「この世界の起源」を、
人類はどのように解明してきたのか?
そして、反物質、ダークマタ一、マルチパース・・・
残された謎は、と.乙まで、明らかになったのか?
宇宙の謎に挑む研究者たちが総力を挙げて、
基礎から最先端までを丁寧に解説する。
Posted by ブクログ
タイトルどおり、宇宙や物質の起源について、可能な限り平易な表現で、しかし最新の研究内容も網羅しようとした書でした。
真空や質量、対称性の破れなど、なかなか理解するには難しかったというのが正直な感想ですが、数式を使わず、論理的に、さらに世界や日本各機関が持つ役割や意義など、楽しく読ませていただきました。
加えて、点字版の制作も実現させたとのことで、編者の皆さんの「広く知ってほしい」という強い思いが伝わってきました。
Posted by ブクログ
正直、自分にはレベルが高すぎてついていけないところばかりでしたが、何とか最後まで目を通した、という感じ。前半の基礎的なところは勉強になりました。ヒッグス粒子がポイント。それから「場」「相」「対称性」。これらをもう少し理解できればイメージができてくるかも。数式でな無理なので、イメージで理解できるようになりたい。ヒッグス場の電光掲示板の例みたいに。この分野の勉強を進め、またこの本へ戻ってきて理解を深めたいと思いました。
Posted by ブクログ
2025年5月2日、20:28。発作の出たあとの食後、何となく本を探している。Yahooフリマアプリのトップ画面の「おすすめ」に表示された。1,000円。
難しそうだが興味ある。
Posted by ブクログ
量子論、素粒子、宇宙論などが、比較的わかりやすく、この手の本にしては詳しく解説されている。
少し理解が深まった部分もあるが、まだまだ理解が出来ない事が大半だ。何度か読み返してみないといけない。
Posted by ブクログ
宇宙と物質の起源について、執筆時点での研究ではどのように考えられているか、ということを(私のような文系人間でもギリギリ理解できるように)解りやすく解説した本。
個人的には、光子に質量が無く光速で伝わるとされていることに今まで違和感があったが、実は全ての素粒子に質量が無く、ヒッグス場(ヒッグス粒子)により後付けで質量が付与されているだけだということに衝撃を受けた。
Posted by ブクログ
ガチガチの文系人間なのだが、定期的にこう言うのが読みたくなる。
ブルーバックスなので、1/3、1/2くらいまでついて行ければ御の字。
大体量子力学とか対称性の破れとか、色荷とか言い出すと文字がふわふわし出す。
宇宙を素粒子学の言葉で語れば、とか言ってたと思うが、まず日本語で語って欲しいと思うのだ。
日本語の文法と単語だと思うのだが、ほぼ呪文である。
だが、この本は、中でも呪文を追うことがさほど苦痛ではなかった。
何より、数式が本当に少ない。ものすごく苦労されてるんだと思う。
しかし、理解できないものは理解できない。少なくとも人に説明できそうなレベルでは。
なんとはなしに、いい気分にはなれた。
本の内容としては、タイトル通りであったのだろう。