【感想・ネタバレ】健診結果の読み方 気にしたほうがいい数値、気にしなくていい項目のレビュー

あらすじ

その再検査、本当に必要? 血圧・糖尿・BMI・尿酸値・白血球数・眼底など、項目別に検査結果の正しい見方を教えます。

高血圧の基準値はこうして作られた/赤血球・白血球・血小板数が同時に増えたら/人工透析が嫌なら「e-GFR」に注目/サウナ-と尿酸値の深い関係/空腹時血糖値、本当に注意すべきはいくつからか/クレアチニン異常と筋トレ/胃がん検診はバリウムか、内視鏡か……。
健康診断の結果を受けて、異常を示す「*」マークの数に一喜一憂しているあなた。その数値にどんな意味があるか知っていますか? 基準値を少しでも上回ったら再検査を受けたほうがいい項目もあれば、半数以上の人が引っ掛かるので気にしなくてもいい項目もある。
健康診断の結果の正しい読み方を解説します。

第1章 身体計測:体重・身長・BMI・脂肪
第2章 血圧と心肺機能:血圧・低血圧・心電図検査・胸部レントゲン写真・呼吸器検査
第3章 血算検査:貧血3項目と赤血球恒数・多血・白血球数・血小板数
第4章 糖尿病:空腹時血糖値・HbA1c
第5章 脂質:中性脂肪(TG)・HDL・LDLコレステロール・LDL/HDLの役割とコレステロールの基準値・総コレステロール値とLH比
第6章 肝機能:AST・ALT・γ-GTP・総ビリルビン・HBs抗原検査・HCV抗体検査
第7章 腎機能:尿酸・尿潜血・尿蛋白・クレアチン・eGFR(推算糸球体濾過)
第8章 痛風と関節リウマチ:尿酸値・リウマチ因子(RF)
第9章 視力と聴力:視力検査・眼底検査・聴力検査
第10章 がん検診:健診と検診・大腸がん検診・胃がん検診・ピロリ菌感染とABC検査・肺がん検診・乳がん検診・HBOCと遺伝子検査・子宮がん検診・前立腺がん検診

【著者】】永田 宏(ながた・ひろし) 1959年、東京都に生まれ。長浜バイオ大学メディカルバイオサイエンス学科教授・学科長。1985年、筑波大学理工学研究科修士課程修了(理学修士)。オリンパス光学工業株式会社(現・オリンパス株式会社)、株式会社KDDI研究所、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授などを経て、2009年より現職。専門は医療情報学・医療経済学。2005年、東京医科歯科大学から博士(医学)を授与される。『血液型で分かる なりやすい病気・なりにくい病気』『いらない保険 生命保険会社が知られたくない「本当の話」』(後田亨氏との共著)ほか、著書多数

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Posted by ブクログ

人間ドックを受け、返ってきた結果を見ると必ずついてくる*マーク。
この意味を適切に教えてくれる新書。

高血圧と胃がん検診に注目。

高血圧の基準が年齢+90から、130に変更になり、多くの人が血圧降下剤を飲むようになった。
和田秀樹さんも、高血圧は気にするな!薬飲んだら元気がなくなる!!
加齢とともに血管が固くなるのだから、血圧を上げないと血が回らなくなる!!!と、
と警鐘を鳴らしている。
結果潤うのは製薬会社。やだやだ。

胃がん検診。バリウムと胃カメラでは発見率は2.5倍違うと。
確かに、だったら、胃カメラを飲んだほうがいいね。

そして「検診」と「健診」の差。検診は2次予防、早期発見。健診は1次予防。生活習慣改善。
知らなかった。

ま、数字にビビるな、相手をよく知って、判断しろ、というところだろう。


第1章 身体計測:体重・身長・BMI・腹囲
第2章 血圧と心肺機能:血圧・低血圧・心電図検査・胸部レントゲン写真・呼吸器検査
第3章 血算検査:貧血3項目と赤血球恒数・多血・白血球数・血小板数
第4章 糖尿病:空腹時血糖値・HbA1c
第5章 脂質:中性脂肪(TG)・HDL・LDLコレステロール・LDL/HDLの役割とコレステロールの基準値・総コレステロール値とLH比
第6章 肝機能:AST・ALT・γ-GTP・総ビリルビン・HBs抗原検査・HCV抗体検査
第7章 腎機能:尿酸・尿潜血・尿蛋白・クレアチニン・eGFR(推算糸球体濾過)
第8章 痛風と関節リウマチ:尿酸値・リウマチ因子(RF)
第9章 視力と聴力:視力検査・眼底検査・聴力検査
第10章 がん検診:健診と検診・大腸がん検診・胃がん検診・ピロリ菌感染とABC検査・肺がん検診・乳がん検診・HBOCと遺伝子検査・子宮がん検診・前立腺がん検診

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2024年10月23日

Posted by ブクログ

恥ずかしながら、⚪︎⚪︎病を三つ四つ抱えており月に一回通院している。その都度採血し、三十項目ほど検査数値を渡されるが、全部の項目について理解している訳ではなかった。

本書では丁寧に検査項目の数値について解説されており、それぞれ示す数値がどの様な状態であるかを分かりやすく解説してくれている。

学会によっても数値の意味づけが違っていたりする所もあるのだが、そこら辺にも触れていて、数値が少し高いからといって、イタズラに不安を煽ることもない。「NDBオープンデータ」が適宜示されているので、自分の数値の位置付けがデータの中で客観的に押さえられるのは嬉しい。

個人的には「NDBオープンデータ」の存在すら知らなかったので大変勉強になった。

また最終章のがん検診での発見率も知らなかったので勉強になった。
なかなかの良書だと思う。

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2025年08月06日

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