あらすじ
公爵令嬢のリリーシャは国の第一王子ルドゥーベルの婚約者。十年もの長きにわたって厳しい王太子妃、王妃教育を受けてきた。ある日王子から、自分は平民の女性と「真実の愛」を育み、リリーシャはその愛を阻む悪役令嬢だと一方的に婚約破棄される。さらに側妃として、公務を全面的に支えろと言われる。悪役令嬢のつもりなどなく、側妃なんてごめんだと、王子の前から姿を消すことを決意するリリーシャ。そんな折、泣きながら丘で夕日を見ていた彼女は、ある青年に声をかけられる。丘で会うたび何気ない会話を交わし、そっと気持ちに寄り添ってくれる青年に、リリーシャは少しずつ心を許し始めて……!? ※電子版は単行本をもとに編集しています。
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知らぬは本人達ばかりなり
何も確かめず好きな娘の言うことを信じて一方的に婚約破棄、バッカじゃないの?こんなのが王になったらほんと大変。それが早くわかって、国にとっては良かったのかも。
よくある悪役令嬢という冤罪を晴らすのではなく、自身の価値をどう生かし、他者に搾取されないよう導いた家族が本当に素晴らしい、さすが宰相です。
でも、断罪されてその懲罰が想像以上に厳しくて驚いた。王子だったからこそ、親として王は厳しい選択をした。だからこそ、罰が終わったあと親子で語り合ってほしかった。悔やまれるばかりの人生だった。
テンポ良く面白く読みました
婚約破棄する王子というのはアホだと決まっているのですが、この作品の王太子は極め付けのアホでしたね。どこの世界に、晩餐会の食事で、スープ皿を手に持って飲む令嬢がいますかね。自身が婚約破棄した公爵令嬢が、則妃になると信じてるし。王様も最後に断罪するなら、もう少し途中でなんとかできなかったんですかね。ある意味哀れなアホ王子でした。