あらすじ
世界は、インフレの恐怖を忘れてしまった――。欧州最大の銀行HSBCの上級経済顧問による、おカネの価値が減り続ける時代の経済サバイバルガイド。政府のインフレ容認は「絶望」の始まり? インフレが生み出す「勝ち組」「負け組」の特徴とは? インフレの謎がすべて解ける!
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Posted by ブクログ
物価が上がるインフレと貨幣が下落するインフレ。
MV=PT交換方程式。トートロジー的方程式。
MMTが支持を集めたのはインフレが長く抑制されたから。財政支配を支持しているが、虚構の世界。
インフレの代償は表面化するまで時間がかかる。
マクロ経済刺激によって失業率を下げようとしても、インフレが加速するだけ=フィリップス曲線は幻想。
金融当局が財政を支配しないとインフレになるのは当然。
パンデミック、ウクライナ、ロックダウンによるサプライチェーンの毀損、によってインフレが起きた。だけなら戻る可能性もある。戦争の終結が物価の安定に繋がる。
巨大な政府支出がこの先、どこに収まるのか。
テイラールール=バックミラーを見ながら運転する=需給ギャップを指標にする。そもそも数値が曖昧。
予測ターゲッティング=新たなインフレ率と失業率を予測する。予測が正しいかわからない。
量的緩和によって、金利という早期警戒シグナルが消えた。
中央銀行が独立性を守るために、財政政策には文句をつけない傾向にある。
全般的いんふれにならなくても、資産価格インフレが起きる。
持続的なインフレは貨幣供給量の急激な伸びを伴う。
需給ギャップは、供給を固定して考えるが、供給が悪化することもある。需要だけ見ていてはインフレの芽を見損なう。
インフレの通り雨と長期的なインフレを見分けるのは困難。
ドイツ連銀=信頼の見本。
ボルガーのインフレファイターぶり。幸運もあったのでは。