あらすじ
時は昭和、「女性は裁判官になれない」という法曹界に怒りを燃やす人物がいた。彼女の名は、和田嘉子──のちの三淵嘉子。「女の法律家など」と言われた時代に、日本初の女性弁護士のひとりとして奔走した嘉子の夢と生き様、戦いを描く傑作評伝。
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Posted by ブクログ
朝ドラきっかけで読み始めた。朝ドラがどこまで本当でフィクションか分からなかったが、かなり忠実に、そして丁寧に再現されているのがわかった。三淵嘉子さんの人生を簡潔にまとめた、良作だと思った。
Posted by ブクログ
何より私が法律に求めるものは、社会に、あるいは世界に、幾万といる弱き人たち、人として尊厳ある生涯を送れない人たちを救う仕組みであるということです。貧しさや身分の低さといった、その当人に責任のない背景から、人として保障されるべき幸福を得られていない人たちを救うための仕組みである。ーーということです。その仕組みが明確なものであるならば、自然と社会秩序も守られるようになる。私は、そう考えております。
Posted by ブクログ
和田嘉子さん後の三淵嘉子さんは旧姓武藤嘉子さんでした。日本初の女性弁護士のひとりとして長女で3人の弟たちがいた戦争と家族を守っていく話から強い嘉子さんの人生には、後に法律家として生きて行く以前に家族を守る1人の女性であることに感動しました。
Posted by ブクログ
朝ドラから関心をもって手に取った一冊。
あの時代に女性が法曹界に進出する大変さは想像するのは簡単だが、周りを納得させる人柄と秀才さが備わっていたからこそ成し遂げることも出来たのだろうと思った。