【感想・ネタバレ】天才たちのインテリジェンスのレビュー

あらすじ

未来はもっと面白くなる! 政治、経済、哲学、文化。「知の巨人」佐藤優と、各界をリードする「最先端の知」との、これからの日本を見通す熱き12の対話。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

佐藤優氏の対談集。佐藤氏とこの人が対談したらどんな話になるのだろうか?と思いながら読んだ。
斎藤幸平氏との対談では、マルクス「資本論」に異なるアプローチをする二人が対談するとどんな話になるのか?斎藤氏の『人新世の「資本論」』に対する佐藤氏の切り口が鮮やかで、『人新世の「資本論」』も「資本論」ももう一度読み直そうと思った。斎藤氏はシステム・チェンジ(=革命)を求めるのに対して、佐藤氏は反革命派。後半は地球環境保全を共通認識としながら、運動を展開するにあたっての注意点を佐藤氏が齊藤氏に語っているが、マルクスの新しい読み手が生まれたことを佐藤氏は素直に喜んでいる。
大澤真幸氏とは、何故学ぶのか?というテーマを軸に対談が展開。どれだけ学べるかは結局その問題をどれだけ自分の問題としてとらえられるかによるのだと。二人がこれだけ知りたいと思い、発信し続けているのは、コーリング(神から与えられた使命、召命)に通じるものがあると。神の呼びかけにどれだけこたえられているのか?自分の胸に手を当てて、今一度考えてみないといけないと思った。いまの日本の知識人を代表するが、スタンスの少し異なる二人がどんな顔をして対談したのだろうかと想像してニンマリしてしまった。
佐藤氏は対談相手の著作をよく読みこんで対談に臨んでいて、そのことに相手が驚く場面が多々あった。これだけ広い分野にアンテナを張っていることに改めて驚いた。

0
2024年11月21日

「ビジネス・経済」ランキング