【感想・ネタバレ】ロング・プレイス、ロング・タイムのレビュー

あらすじ

超話題のタイムリープ×ミステリ×家族小説!

愛する夫ケリー、18歳のひとり息子トッドと、平凡で幸せな生活を送っていた離婚弁護士のジェン。10月30日に日付が変わったばかりの深夜、その人生が一変する。帰宅したトッドがジェンとケリーの目の前で、見知らぬ男性を刺し殺したのだ。トッドは逮捕され、呆然としながら眠りについたジェンが目覚めると、カレンダーは10月28日の朝に戻っていた。それ以降、ジェンは眠るたびに時間を遡っていく。やがて事態を把握したジェンは、何とかして息子の事件の原因を探り事前に食いとめようとする。自分の子育てや人生そのものに問題があったのではないかと思い悩みながら、時を遡って「2度目の今日」を体験していくジェンが最後に辿り着いたのは……。
リース・ウィザースプーンがブッククラブで激推し、NYタイムズ、サンデータイムズ等主要メディアのベストセラーリスト入り。「一気読み必至」「超ページターナー本」「主人公に共感!」と欧米で話題の、タイムリープ×ミステリ×家族小説!

(底本 2024年3月発売作品)

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購入済み

どこまで?いつまで?

見知らぬ男を刺殺した息子にパニックになる母親のジェン。息子のドットを守るため、何故、刺殺しなければならなかったのかを知るため、ジェンは過去へ遡り続ける。遡ることは、明日のない1日を過ごすこと。でも、遡ることに意味がある。それは、夫ケリーへの不信感を乗り越えて、愛情を知ることだった。ミステリと思いきや、実は、深い愛情の物語だった。ジェンの心情にシンクロしながら、どんどん引き込まれていった。

#感動する #深い #共感する

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2025年02月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

4.8?厳しめだと。めちゃくちゃ面白かった。これは良い。

同じ日を繰り返すのではなく、過去を遡っていくのが面白い。何かしたら影響があるのかわからない。途中、アンディの助言で傷を作ってみるが、日付が変わっても傷は無いので影響が無いことがわかる。しかし、この現象が終わったら?と考えると迂闊なことは出来ない。試しに死んでみることもしない。それよりも、なぜ息子は人を殺したのか、の謎を追っていく。

最初は、あの男は誰か?息子は何故殺したのか?と推理していくうちに、夫についてわかっていくのが面白かった。最初のうちはなんとなく浮気でもしてるのかと思ったが、お前なんかい、という気持ちになって面白かった。
別視点のライアンも、ケリーだと名乗るまで完全に別人で、潜入しているうちに兄貴(ケリー)に会っちゃうのかなーと思ったら、お前がケリーなんかいとなって面白かった。
これ、映像化する時大変そう。文章だと時代設定の違いに気付きにくい。

トッドとの関係に見直していくうちに、夫のケリーについて知っていく。ここら辺の母親としての感情は面白かった。残念なのは、その記憶はその後持ち越せなかったこと。さらりと、トッドが物理が好きという会話をまたやって欲しかったな。記憶が無くても、あのやり直しは意味があったと思いたい。

赤ん坊の正体も、クリオだったとは。赤ん坊を助けたらなんとかなるのかな、と思っていたがクリオだったか。面白いな。
そして、次のターゲット?主人公?がポーリーンとなるのも面白い。コナーは結局ワルっぽく描かれていたが、時間が戻っていったら全然出てこなかったしな。映像化したら、ここら辺もっと膨らませそう。

作品の構成的に、過去に戻っていくうちに事実がわかっていくので、その前に読んだ部分でのキャラの反応や行動について、そうだったの!?という驚きがたくさんあるのが面白かった。

アンディとのやりとりも良かった。こういうのすごい好き。タイムトラベラーになったら通じる秘密の合言葉。題名も出てきたのが良かった。

しかし、物語としては、夫や父親についてなんも知らんかったんだな、ジェン、という気持ち。そんなもんだけど、ジェンがどれだけ自分が見落としてきたことがあるのかと考えるのに共感してしまう。気付かないものは気付かない。そんなもん。

面白かった。どんどんわかっていくので夢中になって読んだ。映像化して欲しい。

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2024年07月19日

H

購入済み

面白かった!

ミステリーは好きではありません。通常は、購入もしませんが、書評で面白そうと思い購入。
タイムリープで過去に遡って行きます。タイムリープの都度、事態の深層が徐々に解読されて行きます。それに応じて、主人公の考え方が徐々に深まって行きます。単なるミステリーではなく、間にパートナーの話を追加し、中年女性の半生記ともなっています。
ミステリーものは一読すると、再読できないものが殆どですが、これは再読できるものです。

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2024年07月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ジリアン・マカリスターの本邦初訳。ジャンル的にはSFミステリ。

ハロウィンの夜、息子トッドが眼の前で見知らぬ男を刺殺してしまう。ショックを受けるジェンだったが、眠ると前日になっていた。この日以降、眠ると過去に戻るタイムリープに巻き込まれたジェンは戸惑いつつも、息子が刺した理由がわかれば元に戻れると信じて原因を探し始める。

タイムリープミステリでありつつも、根っこは家族小説。息子が人を殺す原因を探す中で、親として育て方を間違えてしまったのか悩むジェン。親としての葛藤が組み込まれるだけで、単純な謎解きで終わらず家族小説としての側面が強くなり良いのだが、本作はそこだけには止まらずもう一捻りしてある。ジェンの視点の合間合間に入る、もう一人の話が一体なんなのか。判明した時の意外な展開が非常に良かった。

思った以上に遡るので、結構珍しいと思う。
細かなところもこぼさず、ラストに向けて回収してくれる。良質な作品だった。

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2024年05月19日

Posted by ブクログ

愛する夫、18歳の息子と幸せな結婚生活を送る弁護士ジェンが、サマータイムが終わる日の深夜に息子が見知らぬ男を刺殺するのを目撃する場面から物語は始まる。翌朝辛い思いで目覚めたジェンは日にちが遡っているのに気付く。彼女は息子の事件を未然に食い止めようと奔走しながらも過去に過去に戻る苦しみを味わっている。
と言う展開だが、兎に角読ませてくれる。一気読み必至と書かれていたが本当に面白かった。特に中盤、信頼していた夫の素性が明かされた時は叫んでしまった。ジェンの苦悩や家族への愛が滲み出てたしミステリとしても秀逸だった。

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2024年04月13日

Posted by ブクログ

夫ケリーと18歳の息子トッドと幸せな生活を送るジェンですが、ある日トッドが目の前で男性を刺し殺してしまいます。その日から時間を遡っていくジェン。息子の犯罪のきっかけは?殺人を止められるのか?
手がかりを得ても時は進むのではなく、更に過去へと遡っていきます。一体いつ終わりが来るのか、パズルのピースはどう繋がるのか。主人公のジェンと一緒に不安と孤独に苛まれながら、真実と愛を探す物語です。
翻訳本にありがちな(偏見かもしれませんが)、日本語らしくない表現や読みづらさもなく、スラスラと読み進めることができます。

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2024年03月25日

Posted by ブクログ

我が子が人を殺すのを目撃した後、母親には思いもよらない現象が起きる‥!
過去へとさかのぼる、タイムリープもの。
息子の殺人を止められるか?

弁護士のジェンは、43歳。
愛する夫のケリーと、18歳の一人息子トッドと幸せに暮らしていました。
ところが、10月30日の夜、突然トッドが他人を刺すのを目にする。
混乱して寝付いた翌朝、ケリーとトッドは何事もなかったように家にいる。
日付は10月28日。

トッドが罪を犯す事件が起きないようにはどうしたらいいのか、必死で考えるジェン。
新たに知ったり、気づくこともあるのでした。
でもなぜか、眠って目覚めると、時はもっとさかのぼっている‥
何がいけなかったのか、自分の育て方が悪かったのではないかと、自分を責めながら悩む気持ちが、切ない。引き込まれます。

自分が悪いというより‥?
他の事情があることに気づき始めます。さて?
たった一人で考え行動しなければならないジェン。
その辛さが沁みます。
知った事実は大変でも、‥努力の甲斐はあったね☆

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2025年09月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

殺人を犯し逮捕された息子の母親ジェンが、過去にタイムトラベルして息子が殺人を犯さないよう奮闘していく家族小説。
子どもへの愛情が足りなかったのではなかったか、きちんと向き合っていたか、淋しい思いをさせてたのではないか等々、子どもが罪を犯した原因は自分の育て方ではなかったかと、苦しむジェン。私も同じ思春期の子の親として、息子トッドの言葉で胸に刺さる言葉もあった。「僕の好きなことに興味なんてないだろ」。

ジェンがどんどんタイムトラベルしていくうちに、そもそもの原因は息子ではなく夫にあることが分かってくる。そこからはミステリ要素が強く、早く先を読みたくてぐんぐん引き込まれていった。夫の秘密、裏切り???

でも、全ては家族への愛。
お互いを思うがための事件だったのだ。
最後、綺麗にストーリーがまとまりあっぱれな結末。
やっぱり嘘をついては生きてゆけない。

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2024年04月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「ロング」はlongじゃなくてwrongなんだよね。カタカナタイトルだけ見ると、どうしてもlongかと思ってしまう。

どんどんどこまでも遡っていくので、途中から、これどうやって着地するのかなーと不安になるほど。しかしうまいこと着地した。
家族小説の側面が強いな。

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2024年04月08日

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