あらすじ
近年ビジネスの現場では、DX、DXと呪文のように騒がれるようになっている。しかしDXは本当に魔法の武器なのだろうか?
現場からは、「仕事量が異常に増えているだけで成果が上げにくくなっている」という悲鳴が聞こえてくる。例えばSNSを取ってみても、ツイッター、facebook、インスタグラム、youtubeと配信先だけが4倍に増えているが、売上も4倍に増えているとはとても言えない。
最悪なのはポップアップ広告で、ユーザーの顰蹙しか買っていない。なぜそこにお金をかけるのか? DXという手段にだけ囚われて、本来の顧客を見失っているのではないか。
近年、若者の間では、「ホスト沼」「ギャンブル沼」のように際限なく何かにハマって抜け出せなくなるさまを「沼」と呼ぶのが流行っているが、これはまさに「DX沼」ではないか?
デジタルマーケティングのコンサルである著者が、DXの成功例と失敗例を上げながら、丁寧にわかりやすくDX改革のコツを解説する。
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Posted by ブクログ
マーケティング、プロモーション系DXの書籍としては、納得感の高い1冊、であると同時に学びや新しい発見もあった。私自身はデータドリブンとか言ってるニワカな輩に、「で、その母集団はどうなってるの?」など、統計学の本質的な疑問を投げかけて困らせてきたが、同じような匂いを感じる著者であった。組織の中では、けっこう面倒がられるし、上が危機感を感じるタイプなんだけど、権限は与えないものの絶対に外されないみたいな、いわゆるホンモノ職人系。