あらすじ
2004年から毎日新聞紙上でつづく書評から、選りすぐった名文を厳選した読書案内第二弾。脳科学から生物学、経済学、小説まで――脳をゆさぶる本の本。
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Posted by ブクログ
科学も知性も、また、考えることや文字を読むことも含めて、「要約して、前進する」ということが、生物が培ってきた遺伝子の成長にも似て、私たちの住む世界の大切なことを教えてくれたように思えました。
私はどちらかというと、リベラルというよりは、伝統保守の気持ちを含む者です。総じて歴史とはまさに、前述の大切なことそのものだと思えたのです。先人たちが残してきたものを、要約して、自分たちなりに理解し、少しだけ前進する。時代を壊さず、かといって停滞もせず、そのときに生きる人々の価値観や心のゆとりに寄り添って、ゆっくりと、けれど確実に少しずつ進んでいくこと———それこそ、歴史や伝統が胸を打つ面白さだと、そう信じたくなりました。
Posted by ブクログ
この本は、この本だけで終わらない。
次々と次の本へと興味や世界が繋がっていく為、本を紹介されて「ハイそうですか。」と、終わらないものです。
今回の一読で繋がった本を早速探しに行ってきます。
また読書の連鎖が途切れた時に手に取ろうと思います。
Posted by ブクログ
毎日書評本の第二弾。通読してみて、決して平易な本が多い訳ではないのに、書評自体は読み易いという感想。これまでに読んだ氏の書評もそうだけど、個人的には読み易さって大事で、当然っちゃ当然だけど、読みにくい書評を見て、じゃあその本を読みたくなりますか、って話。なので本書は良い塩梅。かといって、チョイスが多かった訳ではなく、どうしても、と思えたのは下記くらい。
道徳教室 いい人じゃなきゃダメですか