【感想・ネタバレ】見習い天使 完全版のレビュー

あらすじ

小説の面白さを追求し続けた作家・佐野洋。人間の尽きることのない欲望を無駄のない描写とテンポのよい運びで読ませる物語は、古びることのない魅力を持つ。さらに、その全てには予想を裏切る結末も――。人間世界を見つめる“見習い天使”が全23篇の案内役を務める構成も洒落た連作ミステリが完全版で甦る。巻末には編者日下三蔵の詳細な解説に加え、星新一による解説も特別収録する。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

天野さんのイラストが描かれた表紙で思わず購入。クスッと笑えるショートミステリ集で、見習いの天使の視点で描かれた人間界の伝聞話が収録されてます。

ミステリや謎解き、話の裏を描くオチがあって、分かると痛快。見習い天使によるミニ解説がついてるので、オチが分からないというのは少ないのでは。だから安心して読めます。

不倫や不貞、殺人など穏やかでないテーマも多いから、大人が読む短編集って感じでしょうか。息抜きに1話ずつ読むのがおすすめ。寝る前に1話というのもあり。

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2023年10月08日

Posted by ブクログ

佐野洋さん凄いなあ。良く考えられていて面白い。
良くこんなに面白い色んなはなしが思い付くなあ。
なお、天使は狂言回し。話の最初と最後に出てきてお話には直接出てこない。でも、いないとさびしいと思う。そんな感じ。ミステリショートストーリー。
個人的に表紙イラストは解説読み終わったあとだと宮永さんが良かったなあとちょっとだけ思いました。

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2024年02月05日

Posted by ブクログ

見習い天使というタイトルに惹かれて購入。
ほんわかした優しい物語とおもいきや、男性にウケそうなショートミステリーでした。
1話毎にオチがあり、クスッと笑いながら読みました。
次第に作者の考えていることがわかり、オチが想像できましたが、それも楽しみの一つになっていました。

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2023年11月09日

Posted by ブクログ

全23話。見習い天使は案内役で、連作短編ではない。
いずれも軽くセンスのいいミニミステリ。各話15ページほどなので寝る前に最適。
犯罪にかかわる暗さや懊悩・切迫感のようなものが書き込まれた作品はないが、その種の短編は、今後の編集発行を期待したい。

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2025年06月09日

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