あらすじ
艶やかさと落ち着きと──「今が、きもの適齢期」
毎日袖を通して20年。
琉球絣、久米島紬、ミンサー帯、藍型……沖縄の織や布に惹かれて、ついには移住。
──新しい人生がいま始まる。
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40代の半ばから袖を通して20年。毎日きもので教壇に立っていた。
空気の層を纏うように着るのは心地いい。
洋服は体型の維持や年相応のおしゃれに悩むけど、きものなら歳を重ねるほど自分にフィットし、落ち着きをもたせてくれる。
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琉球絣、結城紬、能登上布、大島紬などの自然素材を求め、ミンサー帯や藍型、うしんちー行き着いた。
──きものに惹かれて、縁を重ねる、60代からの新しい人生。
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【目次】
■憧れの力
■黄色
■名古屋帯から始める
■心を映す色無地
■きものと電車
■猫の手
■雨と雪
■とっておきのきもの
■洋服でいうと……
■防寒
■カンプーと琉球柄
■きものという謙虚
■下着
■パッションから慈愛へ
■夏もの、紗袷
■ネットできものを買う
■もっと自由に?
■夏の名残り
■色留袖
■アイロン
■段取り
■デンチコ、インバネス
■必需品
■ミンサー
■帯揚げ
■うしんちー
■上布
■うしんちーのきものを着る
■きものに導かれる
■あとがき
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
三砂先生の着物姿に憧れて少し着物を着てみたりしていたけれど、最近はなかなか着ることができていなかった。改めてまた着物を着る生活にチャレンジしてみたいなと思わされる。
細かい着物の着方などは書かれていないが、一方で着物の着付けの本には書かれていなさそうなことが書かれている。
それにしても贅沢な気持ちになる。三砂先生自身が、着物を愛して探求する姿を見せていたから、おそらく周りの人たちも嬉しくなって三砂先生に着物にまつわるあれこれを物としても考え方としても還してきたのだろうとも思う。それが豊かで贅沢なありようとしてもうかがえる。
対象を愛して突き詰めることが起こすミラクルのようなものを考えさせられる。
Posted by ブクログ
着物との関わり方、本当に素敵でした。
紬の着物、着こなしてみたいと思っていますが、なかなかに難しい。
沖縄の着物文化って全く違う気がしていましたが、実は繋がっているんですね。不思議な歴史を感じました。
しばらく着物から遠ざかっていましたが、また再開しようと気持ちも新たに!