【感想・ネタバレ】1フランの月のレビュー

あらすじ

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安西水丸、幻の未発表小説を初めて書籍化。

ニューヨークからパリ、リスボン、マドリード、ローマへ。イラストレーターである主人公のモノローグと日本にいる恋人への手紙、そして現地でのさまざまな出会い……。これまで日の目をみることのなかった幻の小説「1フランの月」(未完)を没後10年となる2024年春に初めて書籍化。「旅」をテーマにした未刊行エッセイ、イラスト、スケッチなどを加え、懐かしくも新しい、イラストレーター/作家・安西水丸の世界をこの一冊に凝縮。

※この作品はカラーが含まれます。

(底本 2024年2月発売作品)

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Posted by ブクログ

やったー!
また水丸さんの新しい本だ!
主人公の「僕」は2年過ごしたニューヨークを引き上げ、日本に戻る途中にヨーロッパのあちこちを旅している。
ロンドンを経てパリ、リスボン、マドリード、アテネ、ローマなど・・・気ままに滞在し、お金が心もとなくなると、知人を頼って仕事をしたり、寄り道というには大掛かりな旅だ。
外国らしい不穏な事件や、いろいろな人たちとかかわりながら、
先々の町を楽しむという小説形式だが、「僕」は水丸さんであろうと思って読み進める。
そして水丸さんの話に出てくる女の人は、やっぱり妖しくて危うくて、ちょっとハラハラさせられる。

話は未だ旅の途中で終わってしまう。
まるで水丸さんも今も旅の途中で、いつかひょこり帰国されるようなそんな感じだ。
〈未完〉という文字が悲しい。

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2024年05月06日

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