あらすじ
ムカゴにシメジに……カックイまで!
どうりで山のいい香りっこがすっと思ってました。
青森県南に座す葵岳。その登山口にあるレストランでは春夏秋冬、様々な事情を抱えるお客様が訪れる。彼らを迎えるのは都会で修業したイケメンオーナー・登磨と、おっちょこちょいで、すっとこどっこいな店員の美玖。彼女の接客は時に奇跡を起こすのだが、美玖自身にもこの山と店の料理にこだわる理由があって……。
青森のご当地食材がじゅわっと染み入る、絶品&感動お料理小説。
『山の上のランチタイム』改題
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
苦しすぎる描写も切ないところもあったけど、
登場人物がみんなあったかくて
救いもあって最後まで読みきった頃にはこの本自体が好きになっていた。
みくちゃんの人生に、幸せが続きますように。って本気で思う
Posted by ブクログ
小柄ながら、もと柔道部の青木美玖、レストランのオーナーシェフ明智登麿、甥っ子の中学生(不登校)瑛太の3人が営む、葵岳の麓にあるレストランの四季。
美玖にも、登麿にも、瑛太にも人生の辛いことが胸にある。物語の中で次第に明かされていく。登麿や瑛太の家族、常連客の佐々木の爺さん、美玖の父親、父の友人市川さんたち、そして登山にやってくる人たちと紡がれる物語が5つ。
キセキレイのきみちゃん、どのお話にも現れるけど、これはもしや?
なぜ美玖の父親が山に登る美玖を心配するのか、山で取れたものに手をつけようとしないのか、それが次第に明かされていく過程はなかなか良かったけど、登麿に関してはまだ問題が解決していない気がする。続編に続く。