【感想・ネタバレ】当マイクロフォンのレビュー

あらすじ

遊郭に入り浸り、地回りと揉め、生放送に遅刻する。NHK屈指のアナウンサーであり、独自の語りで広くその名を知られた男・中西龍は、おのれの業と因果に翻弄され、熊本、鹿児島、旭川、富山、名古屋、東京、大阪と、地方局を流転した。母恋いの激情に身を明け渡した男の、常識破りの行状の数々。芸の鬼となった魂に、安住の地はあるのか──。語りを、俳句を、母を愛した昭和の男の、一途な生涯を描く。

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Posted by ブクログ

NHKラジオ番組や鬼平犯科帳の語り手として知られる小西龍の生涯。
破天荒な女性遍歴と不遇をかう組織内人事。その業と因果が、作者のクールな視点で描かれる。
「いつの世も悪は絶えない」・・・鬼平の冒頭部分のナレーションが、時代劇不振の現在でも愛される要因のひとつなのでは。

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2013年01月14日

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