あらすじ
近年ベースボールの競争相手は格段に増えた。他のプロ・スポーツばかりではない。映画、テレビ、インターネット、ゲーム……リビングで野球中継にチャンネルを合わせてもらう以上に、スタジアムに足を運んでもらうのは、一筋縄ではいかなくなったのだ。しかし、メジャーリーグ(MLB)は、古い体質にメスを入れ、新たなビジネスモデルづくりに取り組み、その結果、成功した。その試みの一つが、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)なのである。だから日本のWBC二連覇を、いちばん喜んでいるのは、WBC主催者のMLBかもしれない。日本がWBCで熱狂するほど、巨額の利益が転がり込む仕組みだからである。収益倍増でいまや年商6000億円に達したMLBの国際化戦略とは? どうすれば松坂投手に120億円を出して収益を得ることができるのか? ビジネス・スキーム、人事、人心掌握術、マーケティングなどの観点からメジャーリーグを徹底分析。
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Posted by ブクログ
[ 内容 ]
日本のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)二連覇を、いちばん喜んでいるのは、WBC主催者のメジャーリーグかもしれない。
なぜなら日本がWBCで熱狂するほど、メジャーリーグに巨額の利益が転がり込む仕組みだからである。
新しいビジネスモデルが功を奏し、収益倍増でいまや年商六〇〇〇億円に達したメジャーリーグの国際化戦略とは?
どうすれば松坂投手に一二〇億円を出して収益を上げることができるのか?
ビジネス・スキーム、人事、人心掌握術、マーケティングなどの観点からメジャーリーグを徹底分析。
[ 目次 ]
第1章 マネジメント―メジャーの二一世紀型ビジネス戦略(年間六〇〇〇億円を売り上げるMLB 生き残りをかけたWBC戦略 史上最大の球宴は最高のビジネスチャンス 誰がメジャーの球団を買うのか? 既存の概念を超えた新時代のオーナー像)
第2章 マーケティング―金融不況に打ち克つスキーム(もはや国民的娯楽とは言えなくなった 自前の放送局を傘下に置くビジネスモデル お金がなくてもヤンキースに勝つ方法)
第3章 ブランディング―黄金の国ジパング(日本人メジャーリーガーは「助っ人外国人」 高騰するダルビッシュ株 日本球界はメジャーの二軍なのか? 福留孝介はカブスを救えるか? 松坂大輔には一二〇億の価値があった)
第4章 ストラテジー―アジア市場を開拓せよ(メジャーの扉を開いた野茂英雄 すさまじかった野茂の経済効果 野茂“任意引退”の功罪 北京五輪は最大のショーケース メジャーはなぜアジアを目指すのか)
第5章 トレンド―メジャーの格差社会(世界最強の球団経営はファミリービジネス メジャー年俸闘争の現在・過去・未来 日本プロ野球の断末魔)
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