あらすじ
「私との婚姻を希望するのであれば、職業としての公爵夫人の席は用意する」――流浪の民の血を引き、社交界で冷遇されている公爵令嬢ミューティア。王命で、ひきこもりの廃嫡王子アレクシスとの縁談が決まったが、彼から「職業婚」を言い渡され、つい対抗してその失礼な提案を受け入れてしまう。こうして最悪な婚約関係が始まったが、『流浪の一族の歌姫』という裏の顔を持つミューティアは、歌姫の熱烈なファンで、魔物から助けてくれた下町の退魔士ジーフィスが気になるように。婚姻は貴族令嬢の務めと分かっていても、素直に好意を示してくる彼に惹かれていく。ところが、職業婚を提案してきたアレクシスからもなぜか猛アプローチが始まり!?
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設定がてんこ盛りだった…
多分初めて読む作家さんでしたが、物語はとてもおもしろかったです。
ただ、序盤にいろんな設定がドバドバーッと洪水みたいに押し寄せた感があったり、アレクシスとイーヴィスのキャラがかぶらなさすぎて戸惑いの方が大きくて、馴染むのにすごく時間がかかりました。
アレクシスのキャラクターがとても魅力的だったのですが、ミューティアの勝ち気なところと弱気なところがしばらく不安定な感じが強かった気がしました。
闇界の皇子が残念なのも残念だった…。
ハッピーエンドでとりあえずよかった。
何回か読めば色々分かるのかしら。
読後はスッキリですが、読中はわりとモヤっとします。