【感想・ネタバレ】ゲーム開発プロジェクト管理の基本のレビュー

あらすじ

【ゲーム開発のリアルな中身】
ゲーム開発プロジェクトの管理・マネジメントについて、その根幹となる基礎を解説する書籍です。
多くの人間が関わる企業でのゲーム開発では、目的や予定を建てて全体を管理していくことが必要不可欠になります。
本書では新規にゲームを製作する初期開発プロジェクトを題材に、ゲームという「目的が浮動する」プロジェクトの構造および工程の理解と管理方法(重要な要素の選定、決定方法、リスク管理、チーム管理など)、開発後の運用工程における管理手法を学びます。
ゲーム開発の現場における実務的な内容を重視し、プロデューサー・ディレクター志望者だけでなく「進めやすいプロジェクトとは」「トラブルを回避するためにどこが重要なのか」といったゲーム業界で働くすべての職種にとって有益な情報を得ることができる、業界志望者にも1冊です。


■こんな方におすすめ
ゲーム業界への就職を目指す学生、ゲーム開発の現場で働くプロデューサー、プランナー、デザイナー等


■目次
●第1部 ゲーム開発プロジェクト管理の概要
1 ゲーム開発の概要
──はじめに
──製品リリースまでの流れ
──運営
2 ゲーム開発プロジェクトの概要
──定常業務とプロジェクト
──プロジェクトの構成
──ゲーム開発プロジェクトの特徴
3 ゲーム開発プロジェクト管理の例
──プロジェクト管理の重要性
──ゲーム開発プロジェクトの計画管理例
──ゲーム開発プロジェクトの開発管理例
──ゲーム開発プロジェクトのリリースと運営管理例
●第2部 計画の管理
4 計画の方針
──開発計画を管理する
5 プロジェクトの計画
──プロジェクトの要素
──プロジェクトのための組織(チーム)
6 プロジェクトの仕様設計
──仕様の設計
──仕様書へのフィードバック
●第3部 開発の管理
7 タスク管理の進め方
──タスクでプロジェクトを管理する
8 マイルストーン管理の進め方
──マイルストーンを活用する
──仕様の見直し
●第4部 リリース・運営
9 リリースまでの進め方
──検証作業
──マスターアップとリリース
10 ゲーム運営プロジェクト管理
──開発後もプロジェクトが続くケース
──ゲーム運営プロジェクトの分析
11 開発管理スタイル
──主流のスタイル
──ゲーム開発現場の独自開発スタイル
●第5部 まとめと演習
12 プロジェクト管理の演習
──基本演習
──管理ツールの利用


■著者プロフィール
下田紀之:株式会社セガなどのゲーム会社にて、プロデューサー、ディレクター、プランナーとしてアーケードゲーム、家庭用ゲーム、スマートフォンゲーム、PCゲームの企画・研究・開発を担当。2022年より岡山理科大学で教授として学生の指導にあたる。

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Posted by ブクログ

ありそうでなかった、ゲーム開発に特化した PM 本。企画立案からリリース、運営型タイトルであればその後も含めた流れやどういうことを行うべきかを、各フェーズごとに解説しています。一般的なソフトウェア開発の PM 向け技術書は多いですが、ゲーム開発向けのものは少ないので、非常に貴重な一冊と感じました。

この本の内容は、ゲーム開発の PM やディレクターだけでなく、プランナーやエンジニアのリード層の人にもぜひ知っておいてほしいものばかり。なんとなくですが、そうしたレイヤーの人たちがぼんやりとイメージしていたけれど言語化できていなかったことが、しっかりと整理されて明文化されている印象。そういう意味で、自分にとって発見の多い本でした。

ただ、気になる点も。著者の印象論と思われる記述(たとえば「ゲーム開発ではスクラムのメリットを活かしにくい」など)が散見されることや、ウォーターフォールやスクラム開発に関する説明のボリュームがかなり薄めなこと。まぁ、後者に関しては本の中でも注意書きがあるので大丈夫と思いますが、いずれにしても、ソフトウェア開発分野の他書で知識を補完しながら読むのが良さそうと思いました。

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2025年10月12日

Posted by ブクログ

KPIが面白い。例えば、登録者数、アクティブユーザー数、ARPU、ARPPU、チュートリアル突破率、新規ユーザーの5日間プレイの継続率、進行度合い、無償ゲーム内通貨の残額、有償ゲーム内通貨の残額、バナークリック数、バナークリック率、インストール率、広告からのチュートリアル突破率、広告費/インストール数、ROAS、など。

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2024年03月10日

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