あらすじ
江戸の貸し物屋を舞台に娘店主が痛快謎捌き!
大人気! 読み心地満点の書き下ろし時代小説!
物のみならず知恵も貸すと評判の江戸のレンタルショップの娘店主のもとには、
今日も秘密と事情を抱えたお客たちが訪れて──。
「面白れぇ謎に行き当ったら、首を突っ込んでみたくなるんだよ」
──江戸っ子の暮らしを支える貸し物屋・湊屋両国出店の主は、真っ直ぐな気性と人情と口の悪さで知られる江戸娘。
「無い物はない」うえに知恵も力も貸してくれると評判の店の暖簾を、今日も訳ありのお客がくぐる──。
借りた釣り竿を持たずに毎日釣りに出かける男の目的は?
大火鉢と夜具十組が運込まれた仕舞屋に集う者たちの正体は?
お客が求める貸し物の陰に隠れた秘密を見抜いて収めるお庸の謎捌きが痛快な、大人気書き下ろし時代小説、待望の第四弾!
<目次>
髪結いの亭主
割れた鼈甲櫛
六尺の釣り竿
火の用心さっしゃりやしょう
凶刃と大火鉢
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
貸し物屋お庸シリーズ8冊目。
なんだかすっかり分別がついてしまった感じのお庸。
早とちりで飛び出して行ったりするのが良かったのに。
割れた鼈甲の櫛を拾ったために、
生霊に取りつかれてしまった子供にお節介するのは良いけど、
幼馴染みの伯父に「粋」を語ったり、
松之助の親子関係に口出したりとか。
清五郎への恋心も落ち着いたみたいだし、
なんだかなー。
神楽家のみづら様の話も全然進まない。
Posted by ブクログ
髪結いの亭主/割れた鼈甲櫛/六尺の釣り竿/
火の用心さっしゃりやしょう/凶刃と大火鉢
物を貸すと、もれなく謎が付いてくる?そんな訳はないと思うのだけど……お庸に限ってはそんな訳があるようで。さて今回は??
Posted by ブクログ
今回は、中休みで平和な一年という感じ。はねっかえりの主人公が大人の女性に成長してきていて、ちょっとさびしくもあるが、エールをおくりたくなる。常に疑問をもち、考えながら生きることが大事なのは、今も昔もかわらない。用心するって大切だ。