あらすじ
■【パワハラ上司】【クライアント】【パートナー】【毒親】…
切るに切れないめんどくさい相手に嫌われずに言い返す方法
仕事でもプライベートでも、
人間関係上、切るに切れない(離れたくても離れられない)相手、
好かれたいわけではないものの、嫌われたら困る相手は、
誰でも一人や二人はいるのではないでしょうか。
例えば
◎理不尽なことを言ってくる【パワハラ上司】、
◎コソコソと悪口を言う【同僚】
◎いつも上から目線の【クライアント】
◎モラハラで別れたくても別れられない【パートナー】
◎何かと口うるさい【親戚】や【毒親】
などなど、
縁を切りたくても、簡単には切れない
いわゆる「めんどくさい」相手のことです。
そんな相手から理不尽なことを言われたとき、
あなたはどうしますか?
「言われっぱなし」だとストレスが溜まるものです。
だから、言い返したい。
でも、嫌われたら、その後、困ったことになる―。
■そんな悩みを抱えるあなたのために、
めんどくさい相手の理不尽な“口撃”を上手にかわし、
嫌われずに「言い返す」方法を
まとめたのが本書です。
著者は、
日本で随一のコミュニケーショントレーナー。
心理学をベースに、話し方、声の出し方を、
1万人以上にレクチャーしています。
嫌われずに言い返す、
著者オリジナルのメソッド
「ポーカーボイス&トーク」の重要エッセンスを、
多くの会話事例を交えながら、
徹底解説した1冊です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
上司からのパワハラに、「新人でまだ仕事がうまくこなせない自分が悪いから仕方ない」と何も言い返せず悩んでいて、すがる思いで読んでみた一冊。
結果、途中まで読んだ時点で、上司に退職の意思をはっきり伝えることができました!
本書は「言い返す技術」ということで、実際に言い返すためのセリフ例や発声法などのテクニックも載っていて、もちろんそれも参考になりました。ですがそれ以上に、攻撃的な言葉を言う相手の心理や言い返せない理由などの心理学的な説明もあり、相手の理不尽な言葉の攻撃を自分の自信のなさから受け入れてしまっていることが間違いだ、と確信できたことが1番の収穫でした。
実績や能力から得られる自信を持つことよりも、自分の強みと弱み、完璧ではない部分も全部受け入れて、平穏な心の状態を保つ事を意識していきたいと思えました。
[覚えておきたいこと]
☆睨みつけて恐怖や不安を与える「ニラハラ(睨みハラスメント)」に対しては、相手の左目の黒目の中の光を見ることで、恐怖心が軽減する。
左目は、右脳=潜在意識とつながっているので、相手から敵と認識されず、ラポール(親和性)を築くことができる。また、相手から見て、あなたの印象が堂々とした印象に変化する。堂々としている相手に対しては攻撃しにくくなる。
「恐怖突入」の考え方で、恐怖を感じながらで良いので逃げずに行動することで、恐怖や不安を克服することができる。
☆私たちの心は「ネガティビティバイアス」の影響で、ネガティブな出来事や情報に強く引き寄せられる性質を持っているので、それを防ぐために、「声、言葉、動きを使った自信の上書き作業」をしたら良い。
「自信を持つ」=「強さ」「能力」(外部の評価や他者との比較に基づく)としてしまうと、状況や環境の変化によって揺らぎやすくもろいので、「自信」=「うれしい」「楽しい」「幸せ」の総量と定義してみる。
日々これらの感情を増やすような経験を繰り返し、大切な人たちとの間で共有したり、定期的に思い返すことは、自分の自信や自己価値を高める手助けになり、前向きな態度や意識が自信や自己肯定感を長期的に築くカギになる。
☆敵対せず、侮られず、最終的には関係が良好になる言い返し方、ポーカートークの3つの基本パターンは、①承認②質問③承認+質問。
☆基本承認で、相手の攻撃言葉をそのまま受け止め、否定的な感情を介入させることなく淡々と事実を承認する「ファクトベース承認」。
「はい、その通りです!」
相手の攻撃を無効化し、周囲に自分の欠点を素直に認められる自信や余裕を演出することもできる。
☆ 攻撃してくる相手は、自信が過去に受けた苦い経験をベースに、自分が傷ついた言葉を使ってあなたを攻撃してくる。
恫喝、脅し、悪口、嫌味などのネガティブな言葉に対しては、自分を守りながら、相手を挑発せず、堂々とした態度を維持する対応が必要なので、「どういう意味ですか?」または「もう一度言ってもらえますか?」と、まばたきせず、相手の左目の黒目の光を見据え続けて言う。
☆攻撃を続ける人は、他者を低く見ることで、自分の存在価値や自信を確立しようとしている。
「仕事できないね」「仕事遅いね」などの能力を否定する言葉に対しては、誠実な気持ちで「助けてください」「教えてください」と伝えることで相手の承認欲求を満たし強力的な態度をとってくれる可能性がある。
☆真面目な人ほど、相手からの言葉がけに対して相手の言葉をきちんと受け取ってコミュニケーションを成立させないといけないと思い込んでハラスメントに悩むことになる。人の努力や成果を軽視したコメントには「ありがとうございます!おかげさまで!」と伝えてすぐ立ち去ればいい。善意を伝えることで、「好意の返報性」により相手の敵意も減少しやすい。
☆言葉の攻撃に対して、言葉に詰まり黙り込んでしまうのが最も避けるべきことで、完璧でなくていいので簡潔にしっかりと打ち返すことが大切。
☆余裕感や自信を感じさせるポーカーボイスMJ型は、口を逆三角形の形にして(「いあうえお」と、「い」の形をベースにして)笑顔で話すことで緊張や不安を乗り越えることができる。
信頼感や真摯さ、威圧感を感じさせられるポーカーボイスNHK型は口を大きく開かず無表情で伝えることで毅然とした態度で話すことができる。
☆声の震えやこもり、心臓のドキドキはメンタルの弱さじゃなく、単に喉が開いていないだけ。喉が開けば緊張や恐怖を感じていてもはっきり大きな声で発言できる。
「喉が開く」=咽頭が下がる=あくびをしている時、の状態で発声トレーニングをすると良い。
Posted by ブクログ
嫌われずに「言い返す」技術。司 拓也先生の著書。嫌われずに「言い返す」ことは難しい。頑固人間強気人間はついつい強く言い返して嫌われてしまう。ついつい強く言い返して嫌われてしまうと、どうせ嫌われているのだからとさらに強く言い返して言い負かしてしまう。理不尽な要求を言い返したつもりがいつの間にか言い返した自分が理不尽な人間のように思われてしまう。それって不条理。頑固人間強気人間なら誰でも共感するはず。嫌われずに「言い返す」技術があればと思うことは頻繁。嫌われずに「言い返す」技術があればトラブルやストレスを避けられるのかな。