あらすじ
それは、誤解と行き違いから始まった――。
田舎に暮らす結婚願望のない公爵令嬢ルードミア。
誰にも内緒で文通していたのは、放蕩者の子爵?
それともその真面目な従兄弟……?
日本初登場作家!
〈あらすじ〉
美形だらけの公爵家でひとりだけ普通の容姿のルードミア(ルー)は、田舎で大おばと暮らす28歳。結婚願望もなく、ひっそり生きるルーには秘密がある。“アディ”という名の男性と文通しているのだ。ルーが友人に宛てた手紙が行き違いでアディに届いたせいで始まったこのやりとりは、お互いに本名を告げないままもう3年も続いている。
ところがある日、年の離れた妹が社交界デビューすることになり、ルーは付き添いで10年ぶりにロンドンへ行くことに。だが、会おうと言ってくれたアディに返事を出すことはできなかった。
ロンドンに到着したルーが、アディの屋敷の近くを通ると、出てきたのは10年前にルーから結婚の機会を奪った放蕩者のセント・アディントン子爵だった。まさか彼が“アディ”なの? 不安に思ったルーはアディに会おうと返事を書く。待ち合わせ場所のベンチを離れた貸本屋から観察していると、やってきたのはルーが想像していた通りの素敵な紳士。ほっとしたルーだったが、またしても子爵が現れた。おまけに、先ほどの紳士は子爵の従兄弟アダムだとわかって……。
わたしの“アディ”はいったい誰なの!?
誤解と行き違いから始まった恋の行方は――?
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
可愛らしくてテンポの良いクリーンロマンス。
ルードミラの地味だけど実は快活で好奇心旺盛な性格が面白さを引き立てていました。
手違いから届いた、お互い愛称で綴る3年も続いた手紙のやり取り。
都会と田舎の物理的距離が、社交界参加でなくなり、相手が分からず混乱する様も楽しい。
わざと分かりづらく書かれているのか、言い回しのせいなのか、二人の男性の会話シーンには引っ掛けられました。
ラストはちゃんと正解を導き出してハッピーエンド。
楽しくて幸せな気分になれました。
10年前、デビュタントだったルードミラを心無い陰口で傷付け、社交界に居られなくした相手に、ソファで寝ているからと酒を顔にぶっ掛けて、「躓いたの、ごめんなさい?」とシラを切る彼女の強かさがすごく好きです。
年取ってある意味強くなったルードミラの行動がスカッとする良作でした。