あらすじ
症例報告あり!新型コロナウイルス後遺症にも効果的
頭痛、肩こり、アトピー、めまい、掌蹠膿疱症、潰瘍性大腸炎、関節炎……。
原因不明の不調の原因は、慢性上咽頭炎かもしれません。
本書は、医師・堀田修が診てきた4000例の治療経験をもとに、最新情報を含めてまとめた慢性上咽頭炎治療の総集編です。
対症療法で諦めていた症状が、鼻の奥の「おおもと」(上咽頭)を治せば、よくなる可能性があります。
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Posted by ブクログ
【動機】慢性上咽頭炎のことを知りたくて
どんなもので、どう効果があるのかがわかりやすく説明されている。
本書でも触れられているとおり、たしかにすこし苦痛を伴う治療法なので、自分で「続けたい!」と思う気持ちを高めるためにも、読んでおきたい本。
上咽頭洗浄液ですこし症状を軽くしてから、治療を再開するのもいいかも。
Posted by ブクログ
自分や夫にあてはまることが多く、医療機関を受診しようかなあと考えさせられた。
理路整然でわかりやすく説明してあり、目からウロコの内容だった。
後鼻漏や喘息、喉の違和感、片頭痛、肩こり持ちであり、症状ぴったり。
自己免疫にも関わる上咽頭、持病の関節リウマチも好転するのでは?と淡い期待を抱く。
Posted by ブクログ
慢性上咽頭炎が、のどの痛みや頭痛、肩こり、全身倦怠感、めまい、消化器症状などを引き起こす。さらに、慢性上咽頭炎が自律神経の乱れを引き起こし、睡眠障害や集中力の低下などの症状も現れることがある。で、この慢性上咽頭炎には、処方できる薬はないが「上咽頭擦過療法」が有効だという。
手法は、0.5~1.0%濃度の塩化亜鉛の溶液を浸み込ませた綿棒を鼻から、咽頭捲綿子(のどの奥に薬を塗るための医療器具)を口から直接入れ、上咽頭にこすりつけるという治療法。軽く塗るだけではあまり効果がなく、綿棒をしっかりと上咽頭にこすりつける。力加減にコツがあるらしい。面白いなと思ったのは、慢性上咽頭炎がある人と、そうでない人とでは、反応がまったく違うらしく、上咽頭は常に体外からの異物の侵入にさらされているため、健康な人でもある程度の炎症があるのだが、それが病的な炎症でない限り、擦ってもさほどの痛みはないとの事。だが、上咽頭に病的な炎症が起こっていると、綿棒をこすりつけることで激痛らしいく大人でも耐えきれずに涙を流すようなことが珍しくないのだという。また、炎症が微しいほど大量の出血が起こる。
こういう症状とか療法について、知らなかったので興味深い。上咽頭は鼻の奥で空気が通る道なので、ダメージを受けやすいのだ。
作用機序としては、亜鉛の収斂や殺菌作用によるウイルスや細菌を退治、炎症抑制。瀉血による、たまった老廃物や炎症物質を排出。迷走神経の刺激により免疫の誤作動による炎症を抑えるというもの。
日常生活でできる事と言えば、鼻うがい、首を温めるといった行為。それと口呼吸はNGという事だ。「上咽頭のリンパ球は常に臨戦状態にある」だと著者は言う。擦過療法というとそれ自体が民間療法のようだが、興味深い話だった。