あらすじ
中国経済の生死は
日米が握っている
◉「習近平バブル」崩壊に打つ手なし
◉「人民元決済」暗躍の限界
◉ウクライナ戦争後のドルVSモノ
◉米利上げで中国からカネが逃げ出す
習近平政権が隠蔽しても
数字は嘘をつきません
【オールカラーグラフ60枚】
2024年、衰退するのは中国だ
強権の中国共産党が土地、カネ、人、モノを支配する異形の市場経済モデルが不動産バブルを作り出すのだが、それを支えるのがデフレ日本である。「30年デフレ」の日本で生み出されてきた巨大な余剰資金は、ニューヨークなど国際金融市場を経由して、中国本土に流れ込み、中国経済膨張の原資になってきた。日本の脱デフレとそれに伴うカネ余り解消こそは、習近平体制にとって大きな打撃となりうる。
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Posted by ブクログ
技術力がどんどん進歩していく一方で、不動産バブル崩壊が起きてる中国は、実際どういう状態なんだろ?という長年の疑問を分かりやすく解決してくれました!
Posted by ブクログ
グラフがオールカラーで見やすく、日付つきのコラム調になっていて、同じフレーズが度々出ることから、おそらく産経新聞発行の著者のコラムを寄せ集めたものを一冊の本として上梓したもののようです。その辺りの記載は欲しかったですが、全般的にはとても勉強になったので、不満はなかったです。中国経済の衰退を如実に表す数々のデータと知見は経済記者である著者ならではのもので、非常に分かり易く勉強になります。同じフレーズ、例えば、「人民元は中国の外貨準備に依存しており、その外貨は海外資本流出によって減っているために、大規模な金融緩和を行うことができない」など、度々出てくるので多少は気になりましたが、自分の忘れっぽい頭にとっては情報を刷り込むのには却って良かったと思います。中国経済衰退の事実だけでなく、日本経済の不安要素も盛り込まれており、これから先、財務省、岸田政権、植田総裁が舵取りをする日本経済への不安も掻き立てる内容となっております。