あらすじ
目の見えない研究者と耳が聞こえない研究者による対話.目の見える人や耳が聞こえる人が多数を占める社会の中で,手話や触覚など様々な手法で世界とつながる二人が自らの経験を語り合う.人はそれぞれ違って当たり前,わかり合うために「工夫」が生まれるという著者達が共生のコミュニケーションの可能性を考える.
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Posted by ブクログ
「よく見る人」である相良さんと「よく聴く人」である広瀬さんが交互に自分の人生を振り返り、異文化を伝える一冊。
彼らは助けてあげる人ではなく違う文化をともにする人なのだと捉え直すことができた。
お二人は自分の(障害特性ゆえに)できないことや、現代社会における不十分な部分を指摘しつつ、不便益として楽しくつきあっている。
副題に共生とあるように異文化について触れたい人にすすめたい。
私にも特性や軽度の障害があるが、工夫をしつつ楽しく生きているので「頑張っている人」や「特別な人」ではなく「困りごとはありつつも人生を謳歌している人」として捉え直されていたのがすごく嬉しかった。
Posted by ブクログ
全盲の広瀬さん
耳が聴こえない相良さん
二人の研究者のこれまで、と対談。
「健常者」が決める(レッテルを貼る)「障碍者」とはなんなんだろう。
その問いから考え始める。
そして不要なレッテルをなくして、コミュニケーションをもう一度考えたい。
Posted by ブクログ
「5-1=6」
五感から一つ感覚を削ぎ落とすと、今まで備わっていなかった感覚が芽生える。という広瀬氏は全盲。そして共著者の相良氏は中途で聴覚を失った。それぞれの生い立ちから、出会い、学び、そしてみんぱくで研究をはじめ、社会に発信し、この本が出来るまでのお話。