あらすじ
ピップは贈られた遺産がミス・ハヴィシャムからのものだと信じ,彼女が娘のエステラの結婚相手として自分に紳士教育をしてくれるのではないかと期待をする.ところが,大都会ロンドンで成り上がりの紳士になったピップの前に,思ってもみなかった人物が恩人として現われる.果たして,その人物とは? 付・年譜(全2冊完結)
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
第二部が少し退屈になったと言うかピップがドンドン嫌になっていくような。そしてピップを援助する謎の人物の正体が明かされる。この辺りで『チャールズ・ディケンズ伝』を読み終えて頭に入ってくる感じが変わった。ジェントルマンたちの尊敬できない様子、ジョーやプロヴィスの方が余程立派な人間だし。プロヴィスの最期は泣けてしまう。そして最後までピップは…。最後はハッピーエンド風だけど、これまでのピップの行動などを考えたりするとボツにした結末の方が良かったのではないかな~。
Posted by ブクログ
マグウィッチのピップに再会した時の感極まる様子。階段を上がってきた時の気味悪さ。そして恩人である少年へのピュアな感謝の気持ちはなかなかのもの。当の本人はあまり有り難がってないが。その後は予想を覆すイッツアスモールワールドな展開。なかなかの話だ。弁護士が女中の手首をみんなに見せた意味不明のセクハラ行為が今さら伏線だったとわかると、まどろっこしい文章はこういう部分が不自然に目立たないようわざとグダグダ書いてたのかとさえ思う。後半まさかの切ない展開。ボート作戦は失敗し、ピップは借金を抱え、ハヴィシャムさんはいつの間にか亡くなり、ジョーとビディさんが結婚する。ジョーの鍛冶屋を手伝いながらビディさんと一緒になるつもりだったピップはハーバートの職場で事務員となりやがて共同経営者になる。ハヴィシャムさんの屋敷の跡地でエステラに再会するが、別れの言葉を交わして終わる。てっきり、お金は失ったけど幸せ、と言う展開かと思ってたから唖然。両親のこともエステラには話さないで終わるなんて。マグウィッチだけはエステラのことを聞いて亡くなっていったのが救い。この小説でなんの教訓を得れば良いのかはさっぱりわからない。とても幸せな人がいて(ジョー、ビディ、ハーバート、クレアラ、マグウィッチ...)、寂しく不幸な人がいる(ピップ、エステラ、ハヴィシャムさん)