【感想・ネタバレ】有元葉子 春夏秋冬うちの味のレビュー

あらすじ

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お母様もご本人も、長く『暮しの手帖』を愛読されてきたという料理家の有元葉子さん。その有元さんのレシピ本を、小社から初めて刊行いたします。 近年うすれつつある「食の旬」と、家庭で料理を作ることや「ちゃんと食べる」ことの大切さを中心に据えて作った一冊です。
季節ごとの食材を生かした料理のレシピとともに、有元さんの食や料理の考え方、そして暮らしにまつわるエッセイも充実。読みごたえもたっぷり。「食は暮らしの根幹」ということを、あらためて実感しながら台所に立つ、そんな機会になるかもしれません。ご紹介する料理は、毎日の食卓で活躍するおそうざいばかり。旬の食材はそれだけでおいしいもの。だから料理はシンプルでいいのです。

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Posted by ブクログ

有元さんの「外食をするのはあくまでも、人と一緒の時間を楽しむため。「おいしいものは家にあり」なのです」という思想で書かれたレシピ本。

春にはふきみそ、新キャベツのサラダ、ぬか漬け、夏にはトマトと牛肉の細切り炒め、じゃこと桜えびのかき揚げを乗っけたそうめん、さやいんげんのにんにくおかか和え、秋には焼ききのこと青菜の柚子しょう油和え、さつまいもとえびのかき揚げ、ごぼうにんじんピーマンの3色きんぴら、冬にはほうれん草と豚肉のスパゲティ、大根と豚肉のスープ、れんこんの肉詰め…と旬の野菜でつくるおいしいごはんをすっごく食べたくなる!

「こうしたことに時間と労力をかけることが、生きる喜びや楽しみや希望なのに。こうしたことに時間と労力をかけるからこそ、わかることや見えてくることがたくさんあるのに。」と有吉さんは最後に書いていて、確かに今の時代、女性の社会進出や共働きが当たり前のことになり、時短こそが正義になりすぎて、家庭での料理の工夫や一手間はないがしろになりがちになっている気がする。
「季節のもので食卓をささやかにととのえて、一人でも家族とでも、おいしくちゃんと食べる穏やかな日々を続けることしか、私たちの願いはないのではないでしょうか」と有吉さんは言う。それが1番、それでいいじゃない、と生活を見直す転換点がきているのかもしれない。

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2025年03月16日

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