あらすじ
「どっこいしょ」とは何か、「べそをかく」とは何をすることか。日常生活でなにげなく使っていることばや言い回しを取り上げて、その由来を丁寧に説き明かす。ことばというものの思いがけない生い立ちに目を見張り、日本文化と深くかかわりながら変遷してきた日本語の面白さ、豊かさ、隠されている先人の知恵などを感じ取っていただきたい。
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Posted by ブクログ
「どっこいしょ」は、「どこへ」から来たという。
「ゆびきりげんまん」は、指切り、つまり、指をつめること、げんまんは拳万とかき、拳骨で万回殴ることだという。
知っていれば、面白いこともあすし、知っていると怖いこともあることがわかった。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
「どっこいしょ」とは何か、「べそをかく」とは何をすることか。
日常生活でなにげなく使っていることばや言い回しを取り上げて、その由来を丁寧に説き明かす。
ことばというものの思いがけない生い立ちに目を見張り、日本文化と深くかかわりながら変遷してきた日本語の面白さ、豊かさ、隠されている先人の知恵などを感じ取っていただきたい。
[ 目次 ]
はじめに―「私」から
第1章 「どっこいしょ」とは何だろう―ことばのできかた
第2章 べそを「かく」、あぐらも「かく」―ことばと日本文化
第3章 ことばの広がり、意味の広がり―ことばの変化
第4章 匂いと香りはどう違うか―ことばの住み分け
おわりに―「あなた」へ
[ POP ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
日常使っている言葉 何気なく 意識することもなく 使用している言葉
だいたいの雰囲気で今の気分で 状況を表現する経験的によく使う社会的に流行している 言葉
自分では意味を明確に説明できていない 言葉について取り上げている
言葉のできた当時は使用の際の意味するところのはこうであると説明している
その言葉の発生してきた経緯をたどる 期限は平安時代 それ以前にまで至ることもある
言葉の起源は ものや 行為に源があるが 発生から発展する過程では他の事象を混合されたり 類似の言葉と誤認されて それが 起源と誤認されるものもあり
現在では使用されていないものが発生源である時には説明を見てもわからない 困難なものもある言葉は時代とともに変化する
普段よく使っている言葉を取り上げているので大変 面白く こんなことが発生の源になっていたのかと知ることはとても興味深かった
古代⇒中世の辞書 ⇒現代までの言葉の発展 変遷をたどることは地道な作業であると思われる
今のようなコンピューターネットが主流の時代に書かれた本ではないので大変な作業ではなかったかと予測する とにかく面白く読めた
ひと昔前には 言葉は流行になり事典 もたくさん出ていたが今ではあまり見かけない 事典の機能価値がネットに移行したのか興味がなくなったのか 多くて対応できないのか
Posted by ブクログ
「けんもほろろ」「へなちょこ」「てんやわんや」など、ものすごく古いわけではない、中世から江戸時代くらいに成立したことばの由来が、丁寧な日本語で解説してある。1600年頃に出版された、日本語をポルトガル語で解説した『日葡辞書』という辞書がある。それを見れば、当時の日本語の使われ方が分かるというのが面白い。
本書に登場するトリビアをいくつか。
・正月三が日だけ使われる「正月ことば」がある地域がある。例えば、ネズミは「嫁が君」、天狗は「モノモノサン」などという。もし、間違えて普通の言葉を使ってしまったら、「水、水、水」と唱えれば取り消すことができる。
・今日、明日、明後日の次の日を「しあさって」(四アサッテ)というのは東京中央部と西日本で、東日本では「やのあさって」という。「しあさって」の次の日は、東京中央部では「やのあさって」だが、西日本では「ごあさって」(五アサッテ)という。
・「虹」と「ウナギ」は語源が同じで、どちらも「主」(ぬし)ということばと関係がある。南西諸島では、「ニジ」は青大将のことをさす。
・へちまは、もともと「イトウリ」(糸瓜)といった。それが、上の一文字が略されてトウリになった。「と」はいろは歌の「へ」と「ち」の間にあるので、「ヘとチの間」で「へちま」になった。
・「くしゃみ」とは「クソハメ」(糞食め)であり、「糞食らえ」という意味である。もとは呪いのことばであり、英語でくしゃみをした人に"Bless you!"と言うのと同じである。
Posted by ブクログ
各項タイトルにあることばの由来を説明しながら、それでは似たようなのにこんな言葉もあってそれはこれこれ、あれはこれこれ・・・と話が広がっていく所が面白く、「オイオイ、そっちへ行くんかい!」と突っ込みたくなるのも良いです。
Posted by ブクログ
フォトリーディング&高速リーディング。
単語をピックアップしてその語源や由来を説明した、エッセーのような感じの本。なるほどと思わされる記述が多々あり。
Posted by ブクログ
著者はNHK大河「坂本龍馬」の放言指導をやってらっしゃったんじゃなかったかな。他にも言語学の本を読んだりしたので、中身がごっちゃになっています。すごく短い短音で、焼くとか器とかそういう意味合いを持たせたのが原始の日本語だったようですね。
「てんやわんや」だとか「べそをかく」だとか、いろいろな言葉の由来を教えてくれる本でした。その説明の過程で、いろいろわき道に逸れていくので、情報量はけっこうなものです。そのくせ、読後には何も残らないような本でした。自分にとってはですが。まぁ、それはそれでいいのだけど。読書は対話なのです。
Posted by ブクログ
ことばの由来を「ことばのできかた」、「ことばと日本文化」、「ことのば変化」、「ことばの住み分け」という4つのポイントから解説している。
例えば、「お節介」は、室町時代から使われていた狭匙(せつかい)という味噌を掬い取る杓子の使い方から意味が転じたという。つまり、その杓子は細かいところまで行き届くところから、まず、世話を焼くという意味に変わり、やがておしきせがましく世話をする人をさすようになったそうだ。
ことばに関するこうした薀蓄が集められ、なかなか興味深い。
ただ、個人的には、取り上げている言葉が現在ではやや古い表現が多く、説明も学術的な感じがして少し読みづらかった。